自分に合ったスタンス幅にするとゴルフのスイングが変わる!
以前より少しスタンス幅が狭くなった渋野日向子プロ。
アマチュアでもスタンス幅を変えることが有効になるのでしょうか。
自分に合ったスタンス幅を見つけられればスイングも変わります。スタンスとスイングにはどのような関係性があるのでしょうか。見ていきましょう!
スタンス幅を変えると変わること
ゴルファーはスイング中に次の3つの動作を組み合わせてエネルギーを生んでいます。
・ 回転
・ タテの動き
・ ヨコの動き
この3つの要素のどれを優位にして動かすかは、足の開き具合で決まるのです
スタンス幅を変えると、3つの動きに対するエネルギーの出し方が変わります。
その3つのスタンスを見ていきましょう。
【ワイドスタンス】
肩幅より足幅を広くしたワイドスタンス。
切り返しで右足を蹴りやすくなり、左サイドに踏み込むことが容易です。
つまり、ワイドスタンスは体重移動(ヨコの動き)がしやすいスタンス幅といえます。
切り返しからダウンスイングで左サイドに踏み込みやすくなるので、飛距離アップに効果的ですが、タイミングがずれると打点がブレる可能性もあります。
【ナロースタンス】
足幅が肩幅よりやや狭いナロースタンス。
スタンスを狭くすると、その場でくるっと回りやすくなりますよね。
そうすると、回転力が上がりスイングしやすくなります。
軸ブレしにくくなるため、スイングの再現性方向性が高まりやすいです。
【ノーマルスタンス】
両足内側の幅と肩幅がだいたい同じくらいになるのがノーマルスタンスです。
これは地面を蹴りやすい幅です。
地面反力を優位にしてスイングしやすくなります。
【自分にとって振りやすいスタンス幅を見つける】
自分に適したスタンス幅は、
・ 地面反力
・ 回転力
・ 体重移動
のどれによってパワーを生み出しているのかできまります。
チェックしていきましょう。
それぞれの特徴がわかると、自分に合うスタンスが見つけやすくなります。
自分に合うスタンス幅の見つけ方
どのスタンス幅が自分に合うのか調べる方法があります。
3つの打ち方をやってみて自分の出力法をチェックしましょう。
【左足一本打ち】
右足を後ろに引いてつま先を立て、左足一本でスイングしてみます。
この打ち方が最もバランスを崩さずに気持ちよく振れる人は、タテの動き優位でスイングする地面反力タイプです。
ノーマルスタンスで蹴る動きがより高まるでしょう。
【両足閉じ打ち】
両足を閉じてクラブを振っても軸が倒れずに気持ち良く振れる人は、回転することでエネルギーを作るタイプといえます。
スタンス幅を狭くして回転重視でスイングするのが適しています。
【右足一本打ち】
左足を後ろに引いてつま先を立て、右足一本でスイング。
これが最も振りやすい人は、右足で蹴って左に踏み込める体重移動タイプ。
ワイドスタンスにするとより踏み込めます。
【スタンス幅を変えてスライス・フックを直す】
スタンス幅とエネルギーの出し方の関係が分かれば、応用としてスイングの矯正も出来ます。
多くの方がスライス、もしくはフックで悩んでいるのではないでしょうか。
スライスの原因は、主に回転が強くキツいアウトサイドイン軌道になっていることにあります。
いつもよりボールを右寄りにして、スタンス幅を広げると体重移動がしやすくなりインサイドからクラブを降ろしやすくなります。
一方フックの直し方です。
ダウンスイングで横の移動が強いと、身体の回転が止まってインサイドアウト軌道がキツくなりフックしやすくなります。
いつもより左足よりにボールをセットして、スタンス幅を狭めて回転力をアップすることで、軌道がスクエアに近づきます。
まとめ
自分に適したスタンス幅をみつけても「地面反力」「回転力」「体重移動」のいずれかの要素が突出しすぎてしまうのはNGです。
例えばもともと回転力が強い「回転力タイプ」の人が、更にスタンス幅を狭くすると、スイングに悪影響が出てしまいます。
自分のエネルギーを生み出す傾向を知って、3要素をバランスよく使えるスタンス幅を見つけることで、より安定したスイングになります!