新作も古株もツアーを席巻中のオデッセイのパターは常に進化中



プレー・クラブ

世界のゴルフツアーでナンバー1の使用率を誇るオデッセイのパター。
現在ブレード型からネオ・マレット型まで多種多様な形と異なるフィーリングを備えたものが登場しています。
オデッセイのパターが注目されてから20年。
常に進化を続けるこのパターを追っていきます。

オデッセイのパターはどのようなもの

身近にあって注目を浴び続けるオデッセイのパター。
どのようなものなのか、あらためて見ていきます。

【バリエーションが豊富】
オデッセイのパターはブレード型、マレット型、ネオ・マレット型、L字型など多くの形状があって、それぞれのデザインも色々。
フェースインサートのバリエーションも豊富です。

真っすぐ引いて真っすぐ出すだけの、ヘッドがストレートに動きやすいタイプや、イン・トゥ・インに動きやすいタイプなど、ゴルファーそれぞれのクセに合うパターを提案しています。

【薄型ウェイトを新開発】
オデッセイのパターの、ソール中央に円形で搭載していたウェイト。
それが現在は薄い楕円型となって、前方よりの浅重心設計に合わせた形状になっています。
スチールやタングステンなどモデルごとに素材や重量も異なっています。

【グリップは細めに回帰】
太目のウレタン製のグリップが多かったオデッセイのパターですが、最新モデルではやや細身のタイプへと回帰する傾向に。

【ロフト角やライ角】
芝へ沈んだボールをインパクトで浮き上がらせ、スムーズに順回転を与えられるようにパターにはロフト角があります。
オデッセイの現行モデルは3°に統一されています。

また、シャフト軸線と地面との間の角度であるライ角は、用品規制では最大79°まで。
市販パターの多くは70~72°で、オデッセイはややフラットな70°が基準(一部モデルは71°もあり)となっています。

進化を続けるオデッセイのパター

オデッセイのパターは、過去のレガシーを継承しながらも常に進化を止めないのが特徴です。
最新のオデッセイのモデルには浅重心設計という共通したテーマがあります。
その狙い、効能はどこにあるのでしょうか。

【オデッセイの重心へのこだわり】
オデッセイの開発チームは、重心の深さと慣性モーメントの関係を数値化しました。
すると重心が浅いほどボール初速が速く、深くなると遅くなること、重心が浅いブレード型はヘッドがブレやすく、重心が深いマレット型はブレにくいことを立証しました。

ヘッドがブレやすいと言われる「重心が浅いパター」の特徴は次の通り。

・ インパクトでのパワーロスが少ない
・ ボール初速が速く操作性もある
・ 構えた時の安心感は控えめ

以上の特徴を踏まえた上で、重心が深い大型マレット型でありながら、あえて浅重心設計のものが登場。
その一方、重心が浅いブレード型でありながら、マレット型並みのブレない性能を目指したモデルもあります。

それぞれ型のメリットを生かしながら、デメリットを感じさせないモデルが登場しています。
その結果、新作が出ると話題になって、多くの選手が切り替えるという状況です。

【ノンインサートにも最新テクノロジー】
ツアーでの勝率ナンバー1を誇るオデッセイですが、その多くは「ホワイトホット」などのインサートパターが占めています。
ノンインサートの削り出しパターにおいては、他社製モデルというイメージがあったかもしれません。

「トゥーロン」シリーズは、その状況を踏まえて導入された高級削り出しパターです。
ポイントは大きく2つ。
ひとつはオデッセイの最新テクノロジーの投入。
浅重心化テクノロジーを投入し、最先端のやさしさを与えつつ、さらにふたつめの革新として従来ラインナップになかった大型マレットを投入。
この大胆な変革がツアーを沸かせています。

まとめ

ツアープロの使用率も高く、操作性が抜群のオデッセイのパター。
ヘッドの形状にいろいろな選択肢があるので、自分に合ったものを見つけやすいのが魅力です。
それぞれの形状のメリットを生かしつつ、様々な形で進化を遂げています。
これからもオデッセイのパターの進化に目が離せないですね!

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