球を左右に打ち分けてみよう

ついつい追い求めてしまうのが一切曲がらない真っすぐなボール。1度打ててしまうと、再現しよう、一度打てたのだからもう一度打てたはず。と、欲はどんどん高まっていきます。

しかし、一方のプロはどうなのでしょうか。試合を見ていると分かると思いますが、真っすぐなボールを打つ機会はほとんどありません。

必ずといっていいほど、どちらかの方向に球を曲げています。
そこで今回は球を左右に打ち分けるメリットや、打ち方を紹介していきます。

なぜ球を左右に打ち分けるのか

左右に打ち分ける理由は簡単。真っすぐに打つよりも簡単だからです。また、狙った球が打ちやすく、安定するということも挙げられます。
狙って左右に打ち分けることをインテンショナルスライスや、インテンショナルフックと言います。
真っすぐに打つとなると大きなミスは許されず、スイングに対し神経質になってしまいます。

しかし、左右どちらかに曲げることを決めて打つのであれば、球の落ちどころはある程度見当がつきますし、大きなミスはなくなります。
それでは意図して左右に打ち分けることはどのようなメリットがあるのか次に見ていきます。

左右に打ち分けるメリット

1.狙ったところに打ちやすい。

真っすぐな球で狙うよりもある程度球を曲げたほうが目標を狙いやすいです。
また、どのような球で狙っていくかを打つ前にイメージすることがしやすいようになります。

2.ミスが予測できる

曲がり方は自分のスイング次第なので、曲がる方向は予測することができます。この予測できるということが非常に重要であり、スコアメイクには欠かせないものとなります。
ミスをあらかじめ想定することで、メンタル面への影響を軽減することができますし、ミスをしてしまった場合でも対処がしやすくなります。

3.どのような場面にでも対応できる

ゴルフは自然との闘いなので、思わぬ障害物や、せり出した木々を避けながら打つという場面が多々あります。
しかし、そのような状況に陥ってしまった場合でも左右に打ち分けることができるのであれば、リスクを回避できる可能性が高まります。

4.攻め方のバリエーションが増える

打てる球が増えるということは多様な攻め方ができるということになります。これもまたスコアメイクにおいてたいへん重要なことです。風が吹いている日は風に乗せるようにして打っていくこともできるようになりますし、風にぶつけるようにして打っていくこともできるようになります。

左右に打ち分けるスイング

それでは実際にどのように左右に打つことができるのか解説していきます。
まず、右（インテンショナルスライス）に打つ方法ですが、ここで大事なのが、右に打ち出すのではななく、打ち出しは左ということです。
ということは、左（インテンショナルフック）に打つ時の打ち出しは左になります。

ということから、右に打ちたいときはカット打ちということになります。すると必然的にスイング軌道はアウトサイドインになります。
球の位置はいつもより少し右側、そして若干足を開く。これで打つ事でインテンショナルスライスを打つことができます。

そして、その反対のことを行うことで、インテンショナルフックを打つことができます。
スイング軌道はインサイドアウト。体の内側にひくようにバックスイングを行い、払うように体の外側に向けて振っていきます。球の位置は左側、若干足を閉じ、打ちます。

曲がり幅は練習を行うことで調整できるようになってきます。

いろんな種類の球を打てるようになることで攻め方が多様化し、ゴルフがもっと楽しくなると思います。ぜひ練習してみてください