ゴルフ初心者のパッティング上達方法
ゴルフでラウンドすると一番使用頻度の高いクラブはどれになるのでしょうか。ドライバーは14回くらいでしょうか。ピッチングウェッジやサンドウェッジだってそれぞれ10回くらいかもしれません。そんな中でパターはどうでしょうか。ほぼ毎ホール使用しますね。2パットも多いでしょうし、ときには3パットをすることもあるでしょう。40回近く使用する可能性があります。
つまりゴルフのスコアを考えるとパッティングはかなりの部分を占めています。もちろんドライバーの飛距離や方向性、アプローチのテクニックも大切なのですが、パッティングをいかに上達させるかもスコアアップにとって重要な要素になるのです。
しかしパターで球を打つこと自体は別に難しいことではありません。ですからゴルフ初心者はドライバーやアイアンでショットする練習ばかりに時間をかけてしまいます。それではいつまでたってもパッティングは上達しません。今回はパッティングを上達させる方法についてお伝えしていきます。
パッティングのポイント
パターを使用するスイングにもコツがあります。狙ったところに正確に打てない限りなかなかホールインしません。安定して、正確に打てるアドレストとスイングが重要になります。そのためのポイントは動かさなくていい部分はなるべく動かさないことです。
これまでドライバーやアイアンといったクラブの振り方をお伝えしてきました。大切なのは下半身主導であることと、体の回転でスイングすることでした。手打ちはミスショットに繋がります。それでは、パッティングの際はどうなるのでしょうか。
手打ちはやはり安定感と正確性に欠けます。どんな場面、どんなクラブでも手打ちは避けたいということになります。かといって下半身主導でパッティングする必要もありません。下半身はむしろ止めます。動かさないのです。頭も止めます。動かすのは肩だけです。それにあわせて腕も動きます。
振り幅は同じくらいを意識しましょう。バックスイングの分だけフォロースイングをするのです。力に頼ってはいけません。力でパッティングしているうちは、安定感がつきません。力加減ではなく、振り幅でパッティングするのです。
距離感の掴み方
パッティングのスイングのポイントについてお伝えしましたが、パッティングで重要になるのが方向性と距離感です。特に距離感が安定してくると自信を持ってパッティングできるようになります。
先ほどもお伝えしましたが、パッティングの際の距離感の出し方は力加減ではなく、振り幅です。これだけの振り幅であればこれだけの距離になるということを自分自身でしっかりと把握しなければなりません。
距離の目安は歩幅です。プロゴルファーは2打目でグリーンにのせる際にも歩幅で実測計算をします。初心者がそこまでやる必要はありませんが、グリーン上では真似をしたいですね。歩幅で距離を確認してください。もちろんグリーン上のラインや芝目なども考慮していくのですが、この歩幅に合せた距離を振り幅で調節します。ショートしてしまうということは絶対にホールインしないことになりますので、30cmはオーバーするくらいがちょうどいいかもしれません。
パッティングの練習方法
しかしこの距離感は練習しなければ身に付きません。実際にグリーン上で何度も打って確かめる必要があります。ゴルフの練習場には、屋外にパッティングの練習もできるような設備が整っていますので、ぜひ活用してください。
同じ振り幅、肩の動きで10球打ってみましょう。すべて同じ距離感になることが理想です。それが本番のラウンドでの基準になります。ひとつ基準ができると、それよりも距離を出したいときは幾分振り幅を大きくしますし、そこまで距離が必要ないときは振り幅を小さくします。1mならばこのくらいの振り幅、2mならばこのくらい、3mならばこのくらいと、把握できていればパッティングは上達します。
ある程度の距離であればパターマットで練習できます。これは真っすぐに打ち出す練習にもなるので便利です。グリーン上のラインを読みきっても、イメージどおりに打つためには真っすぐパッティングできなければいけません。そのためにもパターマットでの練習は効果的です。
できれば練習用のパターマットであっても本番さながらの意識で取り組みたいですね。頭と下半身は動かさない。距離にあわせて肩を動かす。このときにリズム感も意識しましょう。他のショットも同じことがいえますが、ゴルフではリズム感が重要です。リズムよくスイングできているときはナイスショットが多くなります。つまり自分にマッチしたテンポを重視してパッティングしましょう。
パッティングもまた毎日の努力の積み重ねで確実に上達します。必要なのはセンスではなく、努力です。同じ方向に、同じ距離感で何度も打てるように練習してください。パッティングが上達するだけでもゴルフのスコアは飛躍的に向上します。もしかすると一番練習すべきはパッティングなのかもしれません。