ゴルフクラブのバランスってなんだろう?



その他

ゴルフクラブのカタログにはスペック表のようなものがあり、そこにはクラブの各種スペックが記載されています。
ロフト、全長、総重量。これらはなにを現わしているかすぐに想像がつきますね。
しかし、それらのスペックと並んでバランス、というものが記載されているのを見た方も多いでしょう。そしてなにやらC8とかD2とかいったように英語の文字に数字がくっついています。
これは一体?
今回はそんなバランスについてのお話です。

そもそもバランスとは

クラブのバランスとは、ものすごくざっくり言うとクラブを振った時に先端の重さをどの程度感じるかの目安といったものです。
野球のバットを持ったことがありますでしょうか?
普通にグリップを持ってバットを振るのと、ボールを打つ太い方を持ってバットを振るのでは感じる重さがまるで違うのがわかると思います。
同じバットですから当然長さも総重量も同じですが、重量がどう配分されているかで振った時に感じる重量感というのは、まったく異なってきます。
簡単にいえばこれがバランスの現わすものです。

バランスの数値は

バランスはまずアルファベットで重さを表します。Aがもっとも軽くアルファベットが進むにしたがって重くなっていきます。
さらにひとつのアルファベットを数字で10段階に細分化します。
例えばCというバランスであればC0からC9まで細かく分けられているわけです。
理屈の上ではAという表記もあるのですが、実際にAバランスというクラブにお目にかかることはほとんど無く、一般に市販されているクラブはレディースでBの後半からCの前半、メンズでCの後半からDの前半のバランスで出来上がっています。
では、バランスはクラブのどんな要素で変わっていくのでしょうか。
クラブのバランスは
・クラブの全長
・ヘッドの重さ
・シャフトの重さ
・グリップの重さ
の4つの要素で決まっていきます。
ヘッドが重い、シャフトが重い、全長が長い、グリップが軽いといったようにクラブの先端に重量を感じる方向の場合はバランスは重くなっていきます。
逆にヘッドを軽くしたり全長を短くするとバランスは軽くなります。
ドライバーなどは全長が長いので、ヘッドやシャフトを軽くしないとバランスが重くなってしまいます。逆にフェアウェイウッドなどは全長が短いのでドライバーより重めのヘッドをつけてバランスを整えているわけです。

どれくらいのバランスのクラブを選べば良いのか

バランスというのは、クラブのスペックのひとつに過ぎませんのでバランスを重視してクラブを選ぶ必要はありませんが、一般的にはレディースは力のない方でB8くらい、通常でC0からC3くらいが適正とされています。一方メンズの場合はC8くらいからD2くらいの間が多いようです。
ですが競技志向の力のある方ですとD5くらいを使われること少なくありません。
バランスが軽いほど簡単にクラブを振り切ることができますが、軽すぎるとスイングが不安定になってしまいます。

使用するクラブのバランスを合わせる必要は?

最近は、ウッドからアイアンまで同じブランドのセットで揃えるているという方は少数派になってきました。
ドライバーはA社、フェアウェイウッドはB社、ユーティリティーはまた別といったように各社のクラブを組み合わせて使われている方が多いでしょう。
その際に、各社のクラブのバランスは統一するようにしたほうが良いのでしょうか?
これは、実際にはそれほど気にしなくても良いのではないかと思います。
もちろん、ある程度の指標にはなりますがバランスが振り心地の絶対的な目安にはなりません。全体の重さだったり長さによって感じ方は人により違ってきます。
また、ドライバーは距離を重視するがフェアウェイウッドは方向第一など、ゴルフのスタイルによっても求める性能が変わってきます。
あくまでも振ってみてどう感じるかが重要なのではないかと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?バランスというものがなにを現わしているかなんとなくはおわかりいただけたのではないかと思います。
しかし、クラブを実際に選ぶ際にはあまりスペック表のバランスにこだわる必要は無いでしょう。振り方やリズムの取り方で使いやすいバランスというものは変わってきますし、それほど万能な指標でもありません。
できるだけ実際に試打室などで振ってみて、振りやすいものを選べばそれがあなたに最適なバランスと言って良いと思います。

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