サービスホール?それとも。距離の短いホールでの考え方



その他

距離が長いホールというのは、それだけで難しさを感じますね。特にドライバーやユーティリティーがうまく当たらない初心者、初級者の方ですと距離が長いというだけでプレッシャーもかかってしまいます。その反動で距離が短いホールとなると楽な気持ちになり安心してしまうことがあります。
しかし、意外と距離が短いホールで良いスコアであがれていないのではないでしょうか?
今回はそんな短いホール攻略の考え方についてまとめてみます。

ただ短いだけ、のホールは多くない

例えばパー3であれば120ヤード以下、パー4で300ヤードくらいのホールですと「よし!バーディーホールだ」と勢い込んでしまいますが、冷静に振り返ってみると意外と平均のスコアは良くないのではないでしょうか?
距離の長い、例えば400ヤード以上あるようなパー4のティーグランドを100ヤード前に出しただけであれば、それは簡単かもしれません。しかし距離を短く設計されているホールはそれなりのトラップが仕掛けてあることが多いのです。
良いショットが打てれば距離が短い分、スコアにはなりやすいのは間違いがありませんが、ひとつ間違えるとトラブルに見舞われるように設計されていることが少なくありません。
距離が短いからバーディーを取れる、と考えたくなるのもわかりますがコースを設計する側は、そんな心理に罠を仕掛けておくものなのです。
また、距離に対する考え方の誤解もあります。
290ヤードのパー4は確かに短いです。しかしパーディーを取る、ということは290ヤードを3回でホールアウトするということです。290ヤードのパー3と聞いたら簡単にパーが取れそうだと思うでしょうか?
420ヤードのパー5でバーディーを取るということは420ヤードのパー4でパーを取る、ということと同じです。
そう考えると、けしてバーディーであがることは簡単ではないのがイメージできるのではないでしょうか?

短いホールほど慎重に

短いホールの場合、普段よりもより慎重に攻めていく姿勢が必要になります。
120ヤードのパー3で、グリーン周りにハザードも傾斜も無いなどということはほとんどありません。ショートアイアンで簡単に乗せられる距離だからこそ、乗せ損なうと寄せるのが難しくなる場所が用意されていることがほとんどです。
例えばピンがグリーンの右に切ってあるようなケースで、グリーンの右が大きく下っていてラフ、グリーンの傾斜は右から左なんていうケースでピンを狙い右に落とすとラフから下り斜面、ピンは手前といった難易度C級の寄せが待っています。
うっかり罠にはまって右に落とすと120ヤードのパー3でダブルボギーやトリプルボギーがきてしまいます。
このような場合はピンがどこに切ってあろうが、グリーンの真ん中を狙うのが常道。安全な広い場所に乗せるだけであれば距離の短かさの恩恵を受けることができます。
距離の短いパー4やパー5でも同じように打ってはいけない場所が作られていることが多く、慎重に攻めないと距離が長いホール以上に叩いてしまう危険があります。
短いホールで叩いてしまうと、その日のスコアももちろんですが精神的にショックを受けてしまうことにもなりかねません。
90台でのラウンドを目指すのであれば、短いホールは確実にボギーで、うまくいけばパーが取れるといった気持ちで攻略ルートを探すのが良いと思います。

まとめ

長いクラブに苦手意識があると、どうしても距離だけで難易度を判断してしまいがちです。
物理的に届く距離なら簡単、というのであればプロにとって難しいホールは無いことになってしまいます。マスターズをテレビでご覧になった方であれば12番のショートホールで世界のトッププロが池やバンカーに入れているのを見ているでしょう。
わずか155ヤード、マスターズ出場のプロならショートアイアンやウエッジで届く距離ですが、きわめて難易度の高いホールとなっています。
もちろんアマチュアが普段回るコースに、そこまで難易度が高いホールはありませんが距離だけで判断してしまうとせっかく距離が短くても罠にはまってしまうことになります。
そういったホールこそ安全を第一に考えていけば、案外攻略できるものです。

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