スイングの力を抜く、を覚えよう
ボールを打つ時に力が入る。どうしてもリキむ。アマチュアゴルファーの多くが抱える悩みですね。
また、自覚がなくても明らかにリキんでしまっている、というケースもあります。
昔からいろいろな格言もありますが、頭ではわかっていてもなかなかできないのがリキまないスイング。
簡単に解決するものではありませんが、スイングの力を抜くことが覚えられればショットは飛躍的に安定します。今回はそんなスイングの力を抜く、のお話です。
なぜリキむのか?
そもそも人はなぜリキむのでしょうか?
これは人それぞれではありますが、基本的にはボールを強く叩いて遠くへ飛ばしたいと思うからというのが一番の理由ではないでしょうか。
昔から、そういったゴルファー心理に対する格言もいろいろありますね。たとえばボールを打つのではなくタンポポの花を打つつもりで振れ、とか。
ちなみに筆者も昔試しにタンポポの花を実際に打ってみましたが全然リキみ癖は治りませんでした。
リキむ、というのがほとんど精神的な問題である以上、その解決方法というのは基本的には自分で見つけるしかありません。
しかし、いくつか試してみて「この感覚が!」というのがわかればそれをきっかけにすることができます。
そんな方法をいくつかご紹介してみます。
リキまない考え方編
まずは考え方です。
リキむのはだいたいにおいて距離が欲しいからです。ですのでドライバーが一番リキみやすいクラブと言えるかと思います。
まずはコースでは冷静になること、これに尽きます。
例えば一般のアマチュアの男性で6000ヤードくらいのコースを回るとします。
ドライバーで230も240もかっ飛ばさないとスコアにならないホールってあるでしょうか?
いままでフェアウェイに上手く打てた時の事を思い出していただきたいのですが、思っていたより残り距離って短くなかったですか?
ティーイングエリアに表示されている距離というのは測定するポイントの問題もありますし、そもそも不正確に長く表示しているコースも少なくありませんので実際には表示ほどの長さが無いことがほとんどです。
普通の白マークからであれば200も打てば十分。180くらいでもなんとでもなります。
フェアウェイにさえあればどうにでもなる。そう考えてみましょう。
ロングホールでもそうです。白マークならだいたい実質450ヤードくらいが多いでしょう。
極論すれば7番アイアン3回振れば届きます。そもそも普通のアマチュアが2オンなんてするものではないのですから、ポコンとティーショットを打って次をアイアンで刻んでも十分3オンが狙えるはずです。
ピンを狙うアプローチのようにドライバーもラインを出すつもりで臨めばいくらか気持ちも違うのではないでしょうか。
リキまない練習編
とはいえ、そう簡単に思った通りできれば苦労は無いわけで、実際わかっちゃいるけどできない!というのが本音でしょう。
まずは普段の練習からリキまない練習を心がけましょう。症状は人それぞれなので必ずしも皆さんに当てはまることではないですが、試してみて自分に合いそうなものを探してみてください。
・グリップを軽く握る
グリップは手を持ち上げるとクラブがブランブランするくらいで構いません。振ってる時にすっぽぬけたりしませんから、本当に軽く握ってみてください。
・素振りを繰り返す
普段の練習にぜひ素振りを取り入れてください。フォームに気を付けてきちんとフィニッシュの体制が取れる素振りを繰り返します。
素振りは球が無いのでリキみません。あとは練習で素振りと同じスイングができるように練習します。ボールがどっか飛んでいっても構わないので素振りの再現を心がけましょう。たまに芯に当たると目から鱗!っていうくらい距離も出るはずです。
・思い切りリキんでみる
もうイヤになるくらいリキんで振ってみてください。思いっきり硬いボールを引っぱたくつもりで。それを繰り返したあと素振りを思い出して振ってみます。
いかに思い切り引っぱたくのがムダかを知ることができるかもしれません。
まとめ
リキむな、とか素振りのように、とかいろんなレッスン記事に書いてありますよね。できれば苦労しないんだよ!と言いたくなるかもしれません。
まずはリキまずに振った時にどんな球が出るのか実際に体験してみるのが大事です。いわば成功体験というやつです。どんな方法でも構いませんので試してみて「あ、これか」というのをわかっていただければ、それがヒントになるのではないかと思います。