何年も続けているのに。なかなか上達しないのはなぜ?
ゴルフ歴5年、10年といった方は珍しくありません。が一方全ゴルファーの中で100を切れない方は7割とも8割とも言われています。それなりに練習もしているはずなのに、なぜなかなか上達しないのでしょう?なにか根本的に間違っていないでしょうか?今回はそのあたりを考えてみたいと思います。
本当に「練習」をしているのか
週に1回、2回くらい練習場には通い続けているのにまったく上達しない。
そんな悩みをお持ちの方は珍しくありませんね。
練習量が足りないのでしょうか?もちろん十分とはいえませんが、根本的な原因は別のところにあることが多いようです。ではそんな上達しない症候群の症状をみてみましょう。
・練習と運動の区別があいまい
練習というのは、技能の向上のために繰り返し習うこと、行動することです。
たとえば、インパクトでのリストターンを習得しようと思えば習得できるまで繰り返しそれをおこなうことが練習です。
しかし、なかなか上達しない方はこのようなひとつの目的のためにスイングをするのではなく、なんとなくボールを打っていることが多いのではないでしょうか?
ただ漫然とボールを打ちにいって、たまたま良いショットが出たら「わかった!」という気になって帰りますが、もともとなにか根拠のある「わかった!」ではありませんし、そのスイングを習得するための反復練習をしているわけでもありませんから、次に練習場にいったときには元にもどっています。
なんとなく打つのは運動としては良いでしょうが、練習にはなっていません。
・クラブをとっかえひっかえしている
練習場についたら、まずウエッジで30ヤードのアプローチ。次にピッチングをもって打ってからだんだんと長いクラブにしてドライバーまで。
これは結構一般的なパターンですね。ただ、これってコースに行く前日の確認だったり調整だったりなら良いのですが練習にはなりません。
アプローチを上達しようと思えば、ひたすらウエジを持ってアプローチ練習。スイングのなにかを修正したいのであれば、1本のアイアンで繰り返しスイングするのが練習です。
練習場から帰るときに、今日はなにをしたのか振り返ってみてください。ただクラブを振っただけ、にはなっていませんか?
あれこれ試しすぎていないか
いまやYouTubeにアクセスすればレッスン動画がいくらでも見られます。スマホでかんたんに自分のスイングを動画で撮影することもでき、本当に便利になりましたがその分ゴルファーの平均的なレベルが上がったという話は聞きません。
それぞれの動画でのレッスンは正しいのでしょうが、昨日まではAプロの動画を見ていて、今日Bプロの動画を見てひらめいて試した、なんてことを続けていませんでしょうか?レッスン動画を配信したり記事にしたりするほうも商売ですから、耳新しいなんとか理論というのを作って配信します。いちいちそれに反応してとっかえひっかえ色んなことをやってもスイングがめちゃくちゃになるだけです。
そしていつの間にか1年が過ぎ、今年もスコアが変わらなかった。そんなこと繰り返していませんでしょうか?
動画レッスンが悪いとは言いませんが、少なくともこれと決めたら同じ人のレッスンを続けて見るべきで、あれこれ浮気してはいけません。
まとめ
目的意識をしっかり持って継続的に練習をおこなう。上達のために必要なことを一言でいえばこうなります。
とはいえ、そう簡単ではありません。毎日のように練習できる環境であればともかく、週に1回の練習場通いでは、練習場に行くこと自体がレジャーだったりもしますね。
そんな中で、ろくにボールに当たらない苦行のような練習を積み重ねろと言われても、趣味の時間にまでそんなことしたくない、という気持ちもあるでしょう。
しかし、ゴルフはスポーツですから上達にはトレーニングが必要です。ちょっと厳しく言えば、練習をレジャーと考えるなら、スコアを求めてはいけません。
それに最初はつまらなくても、練習をつんで上達が実感できたときに喜びは大きなものです。個人個人できる範囲というのは違うとは思いますが、無理のない範囲でしっかり目的を持って練習に取り組んでみてください。