クラブって実際何本必要?タイプ別に考察
現在ルールではキャディバックに入れてラウンドして良いクラブの本数は14本と定められています。しかし、一般のアマチュアにとって14本のクラブを使い分けるというのはあまり現実的ではありません。では実際には何本くらい入れておけば良いのでしょうか。
もちろん目指すゴルフのスタイルなどによって変わってきますが、その辺を踏まえて考えてみたいと思います。
14本入れなくてもスコアが悪くなることは無い
クラブというのは大きく分けて三つのグループに分類できます。最初のグループは特殊な用途に使うもの。ドライバー、サンドウエッジ、パターですね。次のグループは普通に一定の距離を飛ばすためのもの。そして最後が両者の中間でアプローチ用のウエッジなどが相当します。
このうち最初のグループのクラブは基本的には外せません。例外的にドライバーを外すという選択肢はありますが、まぁ普通は入れます。
最後のグループのウエッジ類もどうしても必要ですのでこれも入れることになります。
問題は、2番目の基本フルショットで距離を打ち分けるクラブ、つまりフェアウェイウッドやユーティリティ、そしてアイアンです。
このグループは基本的には10ヤード刻み、パワーのある方ですと15ヤード刻みくらいでフルショットの距離が変わるようにセッティングしていきます。
ということは、逆にいえば10ヤードロスするようなミスショットをあまり打たないという前提なわけです。
例えば、ミドルアイアンが苦手で6番アイアンと7番アイアンの飛距離があまり変わらないというようであれば6番は無くてもスコアに影響はないことになりますし、スプーンとバフィやクリークといったフェアウエイウッドで15ヤード刻みできちんと打てなければ、打てるクラブだけにしてしまってもスコアは変わりません。
そう考えた場合、14本きっちり入れておいたほうがスコアが良くなるのはプロやハンデ5以下の競技アマクラスだけでしょう。少なくとも80台くらいまでは14本無くてもスコアが悪くなることはありません。
エンジョイ派のレディース、シニアの方など
まず最初のグループの3本、ドライバー、パター、サンドウエッジは必要ですね。またアプローチに使うウエッジも1本あったほうが良いでしょう。
アイアンは7番からPWまでがおすすめですが、なかなか7番からのセットは売っていません。その場合買うのは6番からになりますが6番は抜いちゃいましょう。
FWのおすすめは5W。3Wはロフトがかなり立っているので難しいです。
あとは7番、9番ウッドあたりがあればミドルアイアンぶんの距離をある程度カバーできます。フェアウェイウッドはあとから単品で買い足せますので、最初は9番7番といったロフトの大きなものから揃えるといいかもしれません。
年齢の若いビギナーの方
ビギナーの方の場合、年齢が若ければオーソドックスなセッティングをおすすめします。
アイアンはできれば5番からPW。ドライバーに5W。あとはアプローチウエッジにサンドウエッジにパターです。
体力も柔軟性もある若いうちはスイングが良くなってくるとヘッドスピードがどんどんとあがってきます。逆にいうと少しハードなくらいのものを買っておいた方がのちのち便利です。ただし3Wだけは上達してからで良いでしょう。
その他ベースの考え方
基本打てないクラブはいりません。ある程度上手くなってくれば短いクラブは番手通りの距離が出るようになってきますので、そうなったらウエッジはもう少し細かくロフト別に揃えても良いでしょう。
ウエッジを3本にするか4本にするかと言ったお話もありますが、練習量が限られているアマチュアの場合アプローチに使うウエッジは何本も用意できないでしょう。40ヤードを打つのに52度を使うか56度を使うかという選択をコースで迫られた場合、どうしても練習量が足りている自信のあるほうを持つことになります。
ですので、ウエッジの本数を決めるのはフルショットの距離をどれだけ細分化したいかで決めれば良いのではないかと思います。
まとめ
14本まで入れられるクラブをどう組むかはゴルファーの自由。なかにはパターを2本入れているような方もいます。
また、あまり少ないとカッコ悪いという心理も当然働きます。
ただ、スコアのことだけを考えるのであれば案外少ない本数でも十分です。クラブを揃える予算が限られている場合など、参考になさってください。