リペア上級編リシャフトについて



その他

ある程度ゴルフに親しんでくると、いろいろと自分に合うようにクラブをカスタマイズしてみたくなってきます。手始めはやはりグリップの交換でしょうが、ショットに影響が大きなものといえばやはりシャフトです。
最近ではシャフトを交換できるようにスリーブのついたヘッドも売っていますがメーカー毎の互換性が無いなど、シャフトの選択の幅は制限されます。
普通に接着されているシャフトの交換であれば、好きなシャフトを選ぶことが可能。少し道具は必要ですが、今回はそんなリシャフトの手順を詳しく見ていきましょう。

交換の敷居は高い

まず大前提ですが、リシャフトそのものはそれほど気軽にできるものではありません。
なぜならグリップ交換などに比べると必要な道具類が多いからです。
しかし、今後何度か交換をしていくようなつもりであれば一度揃えてしまえば作業そのものはそれほど難しくはありませんので、考えてみるのも良いでしょう。
2度3度と交換するのであれば、工房の工賃で道具類は揃ってしまいます。

必要なもの

では、必要な道具を簡単にご説明します。

・ヒートガン
現在ついているシャフトを抜くためのものです。バーナーでも代用はできますがちょっと危険。ドライヤーでは温度が低すぎます。
・万力
あれば便利ですが、作業台も必要です。なければ無いでなんとかなります。
・接着剤
新しいシャフトをヘッドに接着するためのものです。特に専用のものである必要はありませんが、接着力の強いものが必要です。
2液混合タイプのもので硬化まで48時間くらいかかるものを選んで下さい。例外は多少あるでしょうが、基本的に接着剤は硬化までの時間が長いものほど接着力が強くなります。
すぐ使いたいからと、瞬間接着剤のようなものを使うのは絶対に止めてください。ヘッドが飛んでいきます。
・紙やすり
シャフトの接着面の強度をあげるために、シャフトの先端を削るために使います。ホーゼルの中に残ってしまった古い接着剤を取るのに使うこともあります。
・糸ノコ
装着したシャフトを切断するために使います。
・ソケット
新しシャフトにつけるソケットが必要です。ヘッドのホーゼル径に合っていないと綺麗に仕上がりません。

その他、グリップは当然新しくつけますのでグリップ装着用の揮発油や両面テープも必要です。

シャフトの抜き方

まず今のクラブからシャフトを抜きます。ホーゼルの部分をヒートガンで熱します。ソケットが溶けてプラスチックが溶ける匂いがしますので室内では換気が重要です。ソケットが溶けてきたらカッターなどで切って取り外します。その後シャフトが緩むまで熱します。この時ヘッドは金属なので非常に熱くなります。素手では触れないので軍手などをはめて作業してください。

新しシャフトの準備

先端のホーゼルに入れる部分の表面を紙やすりでザラします。その後ソケットを装着して接着剤をシャフトとホーゼルの内部につけて下さい。できれば多めにつけてシャフトを差し込んだ時に少し溢れるくらいが適正です。ただし溢れた接着剤は当然ソケット部分についてしまいます。普通に拭いただけでは乾いた時にソケットが曇ってしまうのでシンナー等揮発油で拭きとって下さい。ただしこれもつけすぎると曇ります。なるべくソケットに触らないように接着剤を拭き取ります。

シャフトのカット

接着したらホールトとシャフトをつなぐように縦にテープを貼って固定し、硬化するのを待ちます。硬化したらシャフトをカットしグリップを装着します。

まとめ

いかがでしたでしょうか?少し難しそうでしょか。何回か経験すれば脱着そのものは特に難しいことはありません。ただし細かなバランスを揃えたりするためには計測器具が必要ですし、グリップも何本もある中から重量の個体差を見て決めていくような作業も出てきますから、そこまでの精度を求める場合は工房に依頼した方が確実です。

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