意外と大事。ゴルフグローブ
言うまでもなく、プレイヤーとゴルフクラブの接点はグリップ。そのグリップを握る手にはめるグローブは、大切な役割を果たしています。今回はゴルフグローブの特徴や選び方についてお話してみます。
ゴルフグローブの種類
グローブの種類は大きくわけると天然皮革のものと人工皮革のものにわけられます。また最近ではその双方を組み合わせたものも発売されています。
ではそれぞれの特徴を見てみましょう。
・天然皮革
エチオピアシープという羊の皮が主に使われています。
薄く、抜群のフィット感、グリップが吸いつくような感触があります。機能的には最高のグローブで、プロなどが試合で使うものの多くは、この天然皮革のグローブです。
手触りは柔らかく、しっとりとしておりグリップがスイング中にズレてしまうような不安がありません。
まさに万能のような素材ですが、いくつか難点もあります。
非常に薄くフィット感が抜群ではありますが、逆にそれを嫌う方もいらっしゃいます。あまりにもピッタリとフィットしてしまうため特に両手グローブをなさる女性の方などで違和感を感じる方は多いようです。
また、価格が人工のものに比べると高く、さらに耐久性もあまり良くありません。
そういったことから練習に使うには、ちょっとコストがかかりすぎてしまいます。
また雨に弱く、滑りやすいほか一度水濡れすると形が崩れたり、乾いた時にゴワゴワになってしまって使い物にならなくなるなどの難点もあります。
簡単にまとめると機能性は良いがコストパフォーマンスは悪い、ということになります。
・人工皮革
素材そのものに伸縮性が不足しているため、天然皮革のようなフィット感はありません。少し高価なものですと、その欠点を補うために甲の部分や指の部分にメッシュなど伸縮性のある素材を組み合わせています。
グリップに吸い付くようなフィット感はありませんが、丈夫で多機能なものもいろいろと発売されています。
機能性が高いものは、天然皮革並みの値段になるものもありますが、一般的に比較的お手頃で練習に使うのにはもってこいです。
人工皮革の感触に慣れているので、コースでも天然皮革は使わないという方も多くいらっしゃいます。水にも強く、きちんと乾かせばまた使うことができます。
・天然皮革と人工皮革の組み合わせ
天然皮革のフィット感と人工皮革の手ごろさを組み合わせたゴルフグローブが最近多く発売されています。グリップにあたる親指の腹側などに天然皮革を用い、甲側に人工皮革を使用しています。
ただ、全部天然皮革をもちいたグローブのようなフィット感にはちょっと及びません。
特にレディースに人気。ひと工夫あるグローブ
ネイルをしている方はグローブが合わずに困ってしまいますね。そんな時に便利なのがネイルカットとかネイルフリーと呼ばれているグローブです。指先がカットされていてネイルが邪魔になりません。
また最近はスマホ対応グローブというのも発売されています。グローブをしたままスマホ操作が可能です。写真の撮影などはグローブを外せば済むことなのですが、夏場など日焼けが気になる方には便利ですね。
女性に右手グローブは必要か
あくまで筆者の意見ですが、ゴルフのプレイということだけに関しては必要ないと思います。
女性は握力が弱いからという説明も目にしますが、そもそも右手は中指と薬指でクラブをひっかけるようにして使うだけです。振ろうと思えば親指と人差し指を離しても振ることができるくらいですから、スイングのために右手にグローブをする必要性はあまり無いのではないかと思います。
ただ、問題は日焼けですね。焼けても良いのであればショットの時以外グローブを外していれば左右の差は出ませんが、日焼けそのものを避けるためには両手グローブは必須です。
まとめ
グローブの選び方に関しては感覚的な部分が非常に大きいので、最終的には個人の好みといえるでしょう。大手量販店などでは、各グローブのサンプルが置いてあり購入する前に試すことができますから自分の好みのフィット感が得られるものを購入しましょう。