林の中に打ち込んでしまったら



プレー・クラブ

ゴルフをやっていて、林の中に打ち込んだことが無いという方は一人もいないでしょう。上級者、シングルさんも打ち込みます。タイガー・ウッズだってローリー・マキロイだって打ち込みます。
打ち込むのは当然なので仕方がありませんが、問題はそのあとの対処です。今回は林の中に打ち込んでしまった時にどうすれば良いのかをお話してみようと思います。

林に打ち込んだ!最初にチェックすべきこと

ティーショットを林の中に打ち込んだ!と思ったら、まず大切なのはボールが林に飛び込んだ場所の確認です。
曲げてしまったらつい冷静さを失ってしまうものですが、悔しがったり落ち込んだりするのはとりあえず後にしてボールがどのあたりから林に飛び込んだかをしっかり見ておきましょう。
だいたい同じような風景に見えますので、なにか目印になるものを基準に目安をつけるようにしましょう。
目安の場所に向かってボールを探しに行くわけですが、このときには二つのことに気を付けると良いでしょう。

・クラブを持っていく
フェアウェイにボールがある時でも、使いそうなクラブをカートから数本持っていくのは常識ですが、林の中の場合持っていくべきクラブの種類が少し変わります。
まず、ライが良くさらに運よく目の前が開けていてグリーンを狙える場合に備えて距離相当のクラブを持ちます。ただし後述しますがぜったいに無理は禁物ですので短めのクラブも持つようにしてください。
さらに、低い球を打つためのクラブを必ず持っていくようにしましょう。
具体的にはミドルアイアンやユーティリティなどです。
これは、フェアウェイに戻す際に枝が邪魔で低い球でランニングアプローチのような感覚で打つ場合に備えてです。

・グリーンの方向や、ハザードの位置をおおまかに把握しておく
林の中に入って、ボールが見つかったときに打つ方向がわからないと困ってしまいます。
やみくもに前方に打つわけにはいきませんので、出すべき方向や距離をなんとなくで良いので確認しながら林に入りましょう。

林の中からのリカバリーの注意点

林の中に打ち込んでしまった場合、もっとも注意しなくてはならないのは「さらにミスを重ねる」ことです。林に入れてしまったのですから、1打罰のつもりでとにかく安全に次打が打てるところにボールを運ぶことを最優先に考えてください。
少しくらい前が開けているように見えても、木の間を通しそこなったら目も当てられないようなトラブルになってしまう可能性大です。
1打の罰は1打の罰として受け入れて、それが2打3打とならないようにしましょう。
また、林の中からフェアウェイに出す際に少しでもグリーンに近づくようにと考えてしまいがちです。
ここで大事なのは、確実にフェアウェイに戻せて、かつ次打でグリーンが狙いやすいところに出すことです。
例えば20ヤード余分にグリーンに近づいたとしてもラフで止まってしまったり、バンカー越えのショットが残ってしまったりすることもあります。
距離よりも優先すべきことがあることをしっかりと考えてリカバリーしましょう。

まとめ

初心者の方の場合、林の中のようなトラブルに見舞われたときにミラクルなショットを打とうとしてしまう傾向があります。
テレビで見るプロが、なにげなく林からグリーン方向に打っているのを見て同じようにしてしまうのかもしれません。
しかし、それは非常に高い技量と練習量の裏付けがあってのこと。
まずは、トラブルの連鎖をぜったいに引き起こさないようにすることが大切です。

関連記事一覧