トップでクラブが右を向くシャフトクロスの悩みはどうする?
アマチュアゴルファーの悩みで上位にあがることも多い「シャフトクロス」。
これはスイングのトップでクラブが飛球線より右を向く状態のことですが、何が問題なのでしょうか。
またシャフトクロスを直したい場合、どのようにするのか見ていきますので参考にしてみてください。
3タイプあるシャフトクロス
トップでクラブがターゲットよりも右方向を指すシャフトクロス。
トップでヘッドが見えていたらその状態で、そうなるとスライスになる可能性が高くなってしまうので問題とされていますね。
これには3つのパターンがあります。
【振り遅れる】
1つめは、右脇が開いて右肘が高く上がっている、いわゆる「フライングエルボー」。
クラブを担ぎ上げるような形なので、本来収まるべきポジションよりヘッドが行きすぎて、ダウンスイングで振り遅れやすい形です。
【フェースが開きすぎる】
2つめは、右の手首が緩んで手のひら側に折れてそのぶんクラブが垂れるようにしてクロスしている形。
これはフェースが大きく開いてしまうので、そのまま球が捕まらずにスライスしやすい状態と言えます。
【軸がぶれる】
最後に、逆体重になったり軸が傾いたりして、トップが正しい位置に納まらないケース。
スイング軸がぶれているのであらゆるミスが起きます。
つまりシャフトクロスの多くは、クラブや体の動きが過剰になったりフェースが開くなどして、インパクトでスクエアに戻しにくいのが問題なのです。
【なぜシャフトクロスになるか】
なぜシャフトクロスになってしまうのでしょうか。
それは「スイングの際に飛ばすために大きなトップを作りたい」という思いと「トップでクラブが飛球線と平行」という理想の形を求めすぎることに原因があります。
平行になるにはよっぽど柔軟性が高くないと難しいので、一般的には肩とクラブの角度は60度くらいで大丈夫なのです。
シャフトクロスを直すには
シャフトクロスを直すには特に右腕の回し方がポイントになります。
一番有効なのは、バックスイングの右腕の動きを直すこと。
右腕が正しく動きさえすれば、結果的にトップがシャフトクロスのままでも、それは体の柔軟性が高いということなので問題ないです。
【まずはクラブを持たずに】
具体的には右腕を外旋しながらバックスイングすること。
まずはクラブを持たずに右腕の動きだけにフォーカスして正しい動きを知ることです。
直立して右腕だけ前に伸ばし「前ならえ」の状態を作ってそこからひじを90度曲げます。
次にひじを動かさずに、右腕を外側に倒してみましょう。
すると右の手のひらが上を向くのが自然ですよね。
そこに身体の回転を加え上体を倒し前傾を作ると、正しいトップのポジションになるのです。
かなり窮屈に感じますが、これを避けて大きいトップを作ろうとすると、腕を内側に回す動きが入ってしまいます。
【逆体重にならないために】
実際にクラブを持って腕が正しく使えても、逆体重になるなどして軸が傾くとシャフトクロスになります。
これを防ぐには、バックスイングで正しく右に乗ることが重要です。
トップでの腰と胸の中心の位置が、アドレス時よりも(正面から見て)右にくるようにしましょう。
スライドさせるのではなく、自然な回転の結果、少し右に動くのが理想です。
【前傾を深くしない】
バックスイングで前傾が深まってしまうと、スムーズな体重移動を損ない、逆体重になってシャフトクロスしやすくなります。
トップでは、アドレスよりも少し上体が起き上がるくらいでもOKです。
まとめ
アマチュアゴルファーの悩みの1つ「シャフトクロス」。
大きく飛ばしたい思いと、シャフトを平行にしなければという「型」を意識することで生じてしまいます。
これはスライスの原因にもなるので、問題が生じるようなら直したいですよね。
ポイントは右腕にあって、バックスイングで右腕を外回しするように意識してみましょう。
ただシャフトクロスは形で直そうとすると体のスムーズな動きを妨げるので、あくまでも腕の動きで直すようにしましょう!