ついにオデッセイも製造に踏み切った赤パターの秘密とは?



プレー・クラブ

最近流行のパターといえばテーラーメイドから発売されているスパイダーツアーパターです。
流行り始めたきっかけは当時世界ランキング1位のジェイソンデイ選手が使用していたことから徐々にツアー内で使用選手が増えていきました。現在では日本ツアーのプロも使い始めています。

その後色違い(黒色)の同モデルを現在世界ランキング1位のダスティンジョンソン選手が使用したことにより性能を確かなものとしてさらに使用プロが増えていきました。

今回はそのような赤いパターが流行している理由についてまとめていきます。

赤いパターって?

最近になってよく見かけるようになった赤いパターですが、元祖はテーラーメイドだと認識しています。(キャスコがその前に販売していましたが…)それまでに赤いパターというのは存在しておりましたが、火付け役はこのスパイダーツアーパターでしょう。

何故赤なのか。それはジェイソンデイ選手の生まれ故郷であるオーストラリアに生息するセアカゴケグモというクモをモチーフに作られているからです。また、赤色というのは緑色のグリーン上で非常に色映えし、目標に対してセットしやすいというメリットを持っています。

また、このパターが注目されたのはカラーリングだけではありません。秘密はパターの作り自体にありました。
画像を見てもらうと分かる通りシャフトが特徴的なのが伝わると思います。

引用元http://taylormadegolf.jp/TaylorMade/SPIDER-TOUR-RED%E3%80%90%E6%95%B0%E9%87%8F%E9%99%90%E5%AE%9A%E3%80%91/DW-IPP90.html?cgid=taylormade-putters-spider#start=2&

このネック形状を、ショートスラントネックといいます。

では、このシャフト形状はどのような効果をパターにもたらすのでしょうか。

注目されている理由とは?

通常こういったネオマレットのパターはフェースバランスのパターが多いのですが、このネックを採用したことによって、ネオマレットのパターにもかかわらず、トゥヒールバランスの仕上がりになっております。

パターを平行にするとフェースが斜め下を向くのがヒールトゥバランスのパターになります。

ネオマレットのパターにもかかわらず、トゥヒールバランスだとどうなるのか…
ネオマレットの安定感を損なわないまま、自分の感性を生かしたストロークを行えるので、結果、いいとこ取りのパターに仕上がっています。
通常ネオマレットのパターだとフェースバランスといって真っすぐに引いて真っすぐに打ち出していくように作られているものが多いのですが、ショートスラントネックを採用していることで、ネオマレット型のパターの良さを残しつつ、自分の感性を生かせるパターを製造することができたのです。

注目されているのはカラーリングだけでなく、性能も最先端のものでした。

オデッセイもついに製造に?

パターシェアで上位に位置するキャロウェイのパターブランドもついに赤パターの製造に踏み切りました。最新作のO-WORKSパターに搭載されているマイクロヒンジインサートを搭載した赤パターを発売するとの発表がありました。

あまりにもの人気で製造せずにはいられなかったのでしょう。実際にオデッセイ契約選手がオデッセイの赤いパターを使用し始めています。
現在テーラーメイドは今回紹介した形状のモデルでしか赤色のパターは製造しておりません。

しかし、オデッセイは現在販売されているモデルの多くの形状に赤色をラインナップさせました。最初に手を取りやすいのはオデッセイかもしれません。

また、現在のところ販売はされていませんが、テーラーメイドのパターであるアークワンパターの赤色を使用しているツアープロはいるそうなので今後もしかすると販売されるかもしれません。

引用元 http://www.gt-birdies.com/2014/09/08/63616/
※アークワンパター

最後に

ここからは余談となりますが、テーラーメイドの赤いパタースパイダーツアーを一番最初に使用したジェイソンデイ選手は最近真っ白なパターを使用し始めました。

あまりにも人気が出てしまって嫌気がさしたのでしょうか。真相はわかりかねますが、人気の火付け役である当の本人はすでに使っていないのです…。

しかし、大手のオデッセイも製造を始めたことからここからもっと赤いパターのシェア率は上がっていきそうです。

まとめ

テーラーメイドのスパイダーツアーレッドパターはカラーリングから注目を浴びるパターとなりましたが、ふたを開けてみれば パターとしても非常に優秀なパターということが分かりました。

もちろんカラーリングも魅力の一つではあります。実際に構えてみるとわかりやすいのですが、グリーン上で非常に映えます。アドレス時に目標に対してセットしやすいというのが直観で分かります。また、本来採用されることのないショートスラントネックという形状のシャフトを採用することでパターの良さとプレーヤーの感性を生かすパターに仕上がりました。

関連記事一覧