再ブームの兆し!?アイアン型ユーティリティーの魅力とは?
最近密かに注目されているアイテムをご存知でしょうか。タイトルにもある通りアイアン型ユーティリティーが脚光を浴び始めています。
脚光を浴び始めているというのは使用者が増えているということもございますが、各メーカーが製品化し、販売しているのが注目を浴びている何よりの証拠でしょう。
ここで、なぜアイアン型ユーティリティーが注目されているのか、ウッド型のユーティリティーとは何が違うのか。ここでまとめていきたいと思います。
ユーティリティーの誕生
まずユーティリティーというクラブがどのようにして生まれたのか。
ユーティリティーの先駆けは「タラコ」の愛称で親しまれていたプロギアのインテストというクラブです。
当初は3番アイアンが当たり前の時代。今は7番アイアンからの販売があったりするので考えられないかもしれませんが、ロングアイアンは打てて当たり前。というよりも打てなければ代替品がないので打つしかないといった表現が正しいかもしれません。しかし、ロングアイアンが難しいのは今も昔も一緒。そこで救世主として現れたのがユーティリティーという新しいクラブになります。メーカーによってはレスキュー、ハイブリッドといった表現を使っていますが、種類は同じです。万能なクラブ、お助けクラブ、アイアンとウッドを掛け合わせたクラブ。そのような意味を持って各メーカー名付けています。
話を戻しまして、ロングアイアンを優しく打つ。ということで発売されたのが通称「タラコ」です。先にユーティリティーとして販売されたのはアイアン型ユーティリティーでした。
その後ウッド型のユーティリティーが販売され始めたのは2000年代に入ってからでした。
アイアン型のユーティリティーは確かにロングアイアンより優しく打てましたが、それでも難しいものは難しい。そこで新しく生まれたのがウッド型のユーティリティーでした。これまでのユーティリティーとは打って変わって小振りなウッドのようなデザインになりました。
それでは次にアイアン型のユーティリティーとウッド型のユーティリティーの違いをまとめていきます。
それぞれのメリット・デメリット
アイアン型ユーティリティーとウッド型のユーティリティーではどのような違いがあるのでしょうか。
アイアン型ユーティリティーの特徴
■ライを選ばすに打つことができる
■操作性に優れており、球を曲げやすい
■ソールが狭いのでミスには敏感
■見た目はアイアンそのものなので優しいロングアイアンという認識で打てる
ウッド型ユーティリティーの特徴
■ソールが広いのでミスに対して寛容
■体積が大きいので、ロフトが寝ていても飛距離が稼げる
■ライの悪いラフなどでは使えない場合がある。
アイアン型ユーティリティーの紹介
ここからは現在販売されているアイアン型ユーティリティーを紹介していきます。
CALLAWAY APEX UT
今回紹介する中で一番アイアンに近い顔つきのアイアン型ユーティリティーになります。
ユーティリティーでありながら、顔つきはシャープであり、一見ロングアイアンと見間違うほどです。しかし、ソール部に見えますウェイトが優しさをもたらします。低重心化+高弾道を実現しています。
スリクソンZ U65
ダンロップからも発売されております。
他のメーカーと違うのはシャフト。ダンロップ独自のDST(デュアルスピードテクノロジー)により、同じシャフトであっても振りやすい設計となっております。
ブリヂストンゴルフ TOUR B X-HIユーティリティー
ついにブリヂストンからも今期アイアン型ユーティリティーが発売となりました。今回が初めてではないのですが、前作のアイアン型ユーティリティーはツアーステージの時代だったのでやや昔ということになります。
実際に構えてみると顔はすっきりとしていてかっこよいのですが、バックフェース部のBの文字が若干見えてしまうので気になる方はいらっしゃると思います。
フォーティーン HI877
877という商品名。そしてこのカラーリング。言うまでもないですが通称「バナナ」といわれています。
今回紹介する中でいちばんやさしく作られているものだと思います。ソールの広さやつくりを鑑み、そのように判断することができます。
デザインに違和感がなく受け入れられるようであれば一度試してみる価値があると思います。
アイアン型ユーティリティーの魅力とは
最後にアイアン型ユーティリティーの魅力ですが・・・
多くの場面で使用することができる。この点が一番の魅力でしょう。ソールの面積がウッド型ユーティリティーに比べて狭いので、多少ライが悪くとも打つことができるのが最大の魅力でしょう。男子プロの中で利用者が増えているのはそのような理由からであると推測できます。
また、技術の進化により、従来のアイアン型ユーティリティーよりも優しく打つことができるのでしょう。
しかし、ある程度のヘッドスピードが必要なのも事実です。
使いこなすことのできれば大きな武器となるアイアン型ユーティリティー。今後も注目です。