＜霞が関カンツリー倶楽部＞2020オリンピック会場はこんなところ！

もしかしたらですが、「霞ケ関」と言うと都内の官公庁エリアを思い浮かべませんか？この霞ケ関と漢字は全く同じですが、所在地は埼玉県川越市になります。住所に「霞」という漢字は入っていませんが、倶楽部の人たちはここを霞と呼んでいるようで、「ようこそ霞へ」「霞の天気」「霞の四季」などと表現しています。

カンツリー

ゴルフ場と言うと、カントリークラブやゴルフクラブが一般的ですが、ここはカンツリー倶楽部です。他にも磯子や本厚木などカンツリーを使っているコースがあります。カントリーとカンツリーでは何か異なるのでしょうか？

カンツリーを名乗るところは、かなり昔に開場したところのようです。英語をどのようにカタカナ表記するかは、時代によって違いがあるようで、Countryは当初カンツリーと表記されていたが、次第にカントリーとなったようです。現在ではカントリーが普通に聞こえます。これはCountryに限った話ではなく、このようなカタカナ言葉はいくつもあります。

つまりカンツリーと呼ばれていた昔に設立されたゴルフ場ということになります。そのため、カンツリーには長い歴史を連想させる響きがあり、老舗の趣が感じられます。ですからカンツリー倶楽部は文字通りカンツリークラブと呼びたいものです。

概要

霞ケ関カンツリー倶楽部の概要は次のとおりです。
・住所：埼玉県川越市大字笠幡3398
・アクセス： 圏央自動車道の圏央鶴ヶ島インターより 5 キロ
・コース設計：（東）赤星四郎　藤田欽哉（西）井上 誠一
・全長：7362ヤード（東コース、トーナメント）

林間コースで全36ホール、東コースと西コースに分かれています。特に東コースは1929年の開場時からの歴史があります。1930年には世界的に著名な設計者のC・H・アリソン氏により改修を行われました。アリソンバンカーは、この人が作ったバンカーを指します。安直なアプローチができないよう、深いアゴが特徴の難しいバンカーです。

2015年には大規模な改修工事も行われました。主な目的は、ホールに二つあるグリーンを一つにすること。それから距離を全体的に長くすることです。改修計画はもともとあったそうなので、特に東京オリンピックを意識したものではないとのことです。

会員制

会員制のゴルフ倶楽部のため、プレーするには、会員と同伴か、会員の紹介状が必要とのことです。以前は女性が正会員になれない時期もあったようですが、現在はクラブ細則が変更されています。キャディ付きで歩いてのラウンドが原則とされています。80才以上だとカートが使えるそうです。なかなか退会する人がいないため、日本で最も入会するのが困難なゴルフ場という評判もあります。

なかなか足を運ぶことのできない敷居の高いゴルフ場のイメージもありますが、これまでも様々な大会の会場になるなどオープンなイメージを大切にしています。例えば2016年には「日本ジュニアゴルフ選手権競技」が開催されました。開かれた倶楽部として、若年層の育成にも力をいれているそうです。