日本におけるゴルフの歴史を知ろう



ゴルフライフ

ゴルフは日本発祥のスポーツではなく、発祥地イギリスより日本に伝えられたスポーツです。最初はゴルフコースを手造りしたため、大変だったみたいです。現在私達が気軽に楽しめるのも、先人の苦労あってのことと実感できます。

1898年明治時代、神戸六甲山に手造りのゴルフ場

時代は明治時代、神戸にイギリス人のアーサー・ヘスケス・グルームが、日本に故郷イギリスにあるような、ゴルフ場を造りたいと言いい、六甲山にゴルフ場を手造りしました。現在も「神戸ゴルフ倶楽部」として、皆さんに親しまれています。アーサー・ヘスケス・グルームとその仲間による、手造りのゴルフコースなので、自分達で岩を掘り起こしたり、草を刈り取って造っていきました。

すごく大変だったので3年も期間がかかりましたが、1901年の秋に4ホールのゴルフコースが完成しました。このゴルフ場は最初、親しい友人と一緒に、楽しむだけのものでしたが、噂が広がって来場するお客さんが増えていきました。そのため追加で5ホール増設し、1903年全部で9ホールの、「神戸ゴルフ倶楽部」が完成しました。

1904年にはAdamsonがコース設計を担当して、合計18ホールの全長3576ヤード・ボギー78ある、本格的なゴルフコースが誕生しました。当初は会員式になっていたので、イギリス人が多く他の会員には、ドイツ人、フランス人、アメリカ人など殆どが外国人でした。日本人は名誉会員として、わずかいただけの状態でした。

1903年5月24日始球式の後、日本で最初のゴルフ競技「Challenge Cup」が開催されました。日本最初のゴルフコースで優勝したのは、コース設計を担当したAdamsonです。優勝者が手にしたCupには優勝者の名前が刻まれ、現在も「神戸ゴルフ倶楽部」に受け継がれています。

1913年大正時代、日本人のためのゴルフ場がオープン

神戸に造られたゴルフ場は、外国人の利用がメインだったため、日本人がもっとゴルフを楽しむためのゴルフ場として、1913年に「東京ゴルフ倶楽部」が建設されました。ニューヨークやロンドンのゴルフ場を、よく分かっている井上準之助、樺山愛輔の指導を受けて、日本初の日本人の手造りによるゴルフコースです。

場所は駒沢にあり、昭和天皇と英国の皇太子プリンス・オブ・ウェールズ殿下が、親善ゴルフをしたことで有名です。現在も「プリンス・オブ・ウェールズ杯」として、競技が開催されています。

戦争中は移転などの状況で、大変な時代もありましたが、1955年昭和時代に新しく、「社団法人東京ゴルフ倶楽部」として発足しました。1963年には新クラブハウスも完成し、現在も多くのゴルファーに親しまれています。

現在のゴルフブームの傾向

日本には約2300以上のゴルフコースがあり、バブルが崩壊した後はゴルフコースが減少しました。ゴルフブームも若干落ち着いた感はありますが、世界と比較してもゴルフコースは多く、依然人気があるスポーツになっています。ゴルフを楽しんでいる世代は、50代以上が多いため、若い人達をどれだけ取り込めるかが、ゴルフスポーツの課題になっています。2020年に「東京オリンピック」が開催されますので、オリンピックをきっかけに、ゴルフ人口を増やしていけるかが、注目されています。

まとめ

ゴルフスポーツは日本において、定着したスポーツと言えます。趣味にするには費用がかかりますので、リーズナブルな価格でラウンドできたり、ゴルフ用品も若い人達も購入できる安価な商品があると、ゴルフをする人達が減少しないかもしれません。新しい歴史を刻む選手も、出てくる期待がもてます。

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