練習場で上達したと思ってもスコアが少しも良くならないのはなぜ?



ゴルフライフ

最近練習場で絶好調!修正ポイントもうまく修正できているからきっとベストスコアが出るぞ!と勢い込んでコースに出たら結果は散々。できていたはずのことがほとんどできず、むしろスコアが悪くなってしまったなんて経験はありませんか?
思わず泣きたくなるこんな経験、実はゴルファーならほとんどみんなが経験していること。
ではなぜこんなことが起きるのでしょうか?

精神状態が大きく違う

練習場とコースの違いは多々ありますが、一番の違いは精神的な面ではないかと思います。よく言われるように何度でも打ちなおせる練習場と、一発勝負のコースではプレッシャーの大きさがまるで違います。
ゴルフのように静から動へと動く競技、動くキッカケを自分で作らなければならない競技というものは精神状態に非常に大きく左右されます。
これは初心者、初級者だからではありません。筆者の経験をふたつお話します。
あるトップアマチュアの方が念願かなって所属コースのクラブチャンピオンになりオフィシャルハンデも1になりました。その年所属していたコースではプロのトーナメントが開かれたのですがクラブチャンピオンの方はアマチュア推薦枠として本戦に出場する権利がありました。
大勢のギャラリーに囲まれてプロ3人と同組での試合です。
どうなったかというと、初日、2日目ともスコアは80台、それどころか2日間ともスタートのティーショットはチョロだったそうです。
プロも例外ではありません。練習ラウンドにつかせていただいたあるプロ。仕事の話をさせていただきながら明日からの本戦に備えてのラウンドはハーフで6アンダー。テレビで見る試合のように入念に素振りをしたりパッティングラインを慎重に読んだりしません。素振りもロクにせずに構えたらすぐ打つ。パッティングラインはたったまま軽く読むだけ。これであっという間にバーディー6つです。
本戦が始まると2日間とも5オーバー以上叩いてあっさり予選落ちでした。
普段と違う精神状態におかれると、トップアマやプロでもこのようなことがおきます。
我々普通のアマチュアはコースに出ること自体が特別なことですから、練習場と同じ精神状態で打てというほうが無理なんですね。

本当に身体がおぼえているか

YouTubeのレッスン動画を見たり、誰かからアドバイスを受けた内容を練習場で試してみると「これだ!」と思うことってありますよね。
嘘のように良い球が出まくって、気分は最高潮に上がります。
「よし!次こそベスト更新だ」と勇んでコースに出ても、うまくいくことはあまりありません。「あれおかしい」「こんなはずじゃない」「練習場ではできたのに」こう考えているうちにスコアはボロボロ。ベスト更新どころではないなんてことを経験した方もいらっしゃるでしょう。
スイングを変えても、コースで出せるようになるにはしっかりと身体が覚えて意識しなくても自然とその動きになるくらい身体に覚えこませる必要があります。
付け焼刃とは言いませんが、数回の練習で身体が覚えてくれてコースで出せるほど簡単ではありません。
また、身体の捻転であったりバックスイングなどを変えたとしてコースでそれをやるのはかなり勇気が必要です。まして一度曲がると怖くなって次から中途半端になることもあるでしょう。
もちろん練習することが無駄だということではありません。ありませんが、それが実際にコースで出せるようになるには思ったよりも時間がかかるということを知っておいたほうが良いと思います。

まとめ

ゴルフをやっていて一番悔しいのは、できていたはずのことがコースでまったく出せなかった時ではないでしょうか。
でもそれで良いのです。上達したいと強く思っていなければ悔しくもありません。悔しいということはそれだけ上達する可能性があるということです。
悔しさをバネに練習を積めば必ずコースでもできるようになります。

関連記事一覧