冬はゴルフ上達に最適の季節?!



ゴルフライフ

冬は気温が低く芝生も薄くなっています。空気密度も高くボールが飛ばないためゴルフをするには冬は少し難しいコンディション。
しかし冬はゴルフ上達には最適な季節ともいえます。冬をどう過ごすかで来春からのスコアが変わるかもしれません。

調整と練習

普段あまり意識していないかもしれませんが、ひとくちにゴルフの練習といってもその内容は「調整」と「練習」に大別されます。実は多くの方、特に初級者の方はこのふたつがうまく使い分けができていないことが多いようです。
たとえば練習場でよく見る一般的な練習方法は、まずウエッジからスタート。何球かアプローチの練習をしてからフルショット。そして番手を徐々に長いアイアンへとあげていき、フェアウェウッドを打ったり打たなかったり。あとはひたすらドライバーを打つなんてパターンです。
若い人体力のある人は、それで300球くらい打ったりもするでしょうから多少練習にはなるでしょうが、一般の社会人であれば100から150も打てば身体がキツくなるはず。
各クラブに置き換えて見ると、ドライバー以外は10から20球くらいなんてこともあるのではないでしょうか。
それで、主に考えていることは漠然と「ナイスショット」を打つこと。ナイスショットが悪いとはいいませんが、この練習方法では真の意味の練習は難しいでしょう。
どちらかというと各クラブの感覚を忘れないようにする調整に近いもので、言ってみれば「現状のスイングは維持しつつ、微妙な狂いをアジャストする作業」と言えるかと思います。
真の意味での、というと少し語弊がありますが「練習」というのは自分の欠点を矯正することにあります。
例えばアウトサイドインのスイングを直してドロー系の球筋にしたいとすれば、徹底的にスイング軌道を修正する練習。アプローチに磨きをかけたいのであれば、20ヤードなら20ヤードの地点に自分の思った打ち出し角、自分の思った回転で飛ばせるようにする練習などです。

オンシーズンにできないことをやる

さて、上記で記した「練習」ですが、アプローチなどはともかくとして肝心のスイングの矯正となるとなかなかオンシーズンでは難しいこともあります。
スイングを矯正する、というのは非常に難しいもので特にアウトサイドインをインサイドから振るような矯正というのは時間がかかります。
時間がかかる上に固まったスイングを一度壊すことになりますので、人によってはまったくボールに当たらなくなります。
オンシーズンで次のラウンドの予定が決まっているような時に、まるっきりボールに当たらなくなるような矯正を続けるのは、鉄の意思を持ってしても相当に難しいことでしょう。
といって、ラウンドの直前は従来のスイングに戻すなどといったことをしていては、なかなかスイングの矯正は進みません。

冬場こそ課題を克服

そういったスイングの課題を集中的に練習して克服するには、冬の期間を上手に使うのがおすすめです。冬でもラウンドをする方はもちろんいるでしょうが、ベスト更新を目指せるような翌年のトップシーズンに向けて集中練習するのは冬場がベストです。
プロでも試合が続くシーズン中は大きなスイング矯正は行わないのが普通で、オフシーズンの冬場にトレーニングやスイング矯正の集中的な練習を行っていきます。
芝が薄く、ボールが飛ばない冬場にベストスコアを出そうというのは、もともと無理がありますので、冬場はとにかく課題を決めてその課題を克服する期間として、トップシーズンにはできない練習に取り組むのが良いのではないかと思います。

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