初心者に教える時に先輩ゴルファーが気をつけることはこれ

ゴルフライフ

このところゴルフを始める人が増えていて、先輩ゴルファーとしては色々教えたくなるもの。
つい熱くなってレッスンしたくなりますが「教えてはいけないこと」があって、それに注意が必要です。
そこで、初心者のうちに変な癖をつけさせないための指導法をご紹介していきます。

ゴルフビギナーに教えてはいけないこと

ゴルフのビギナーに、まず打たせてその結果でスイングを矯正するのはNGです。

【すぐに動かし方を直すのはNG】
ビギナーを指導する際、よくある「まずは打ってみて」と打たせた結果を直す教え方では、正しくもスピーディにも直りません。
最初にベースとなるポスチャー(姿勢)を教えるべきです。

なのでまずはグリップやアドレスなどが先。
これも単に正しい形を真似るだけでなく、人体やクラブの構造から「なぜそうするといいのか」まで教えられるとベストですが、それはなかなか難しいこと。
ビギナーも教える側も「狙ったところに飛ばせる」「確率を上げる」というゴルフの本質を念頭におく必要があります。

【どうなっているかは速すぎて見えない】
スライスしているのを見たら教えたくなる「クラブをインから入れる」「フェースを返す」は、教えてはいけない、です。

特に切り返し以降のスイングは、速すぎて動きも複雑なので肉眼できちんと確認ができません。
もしかしたら、結構いいプレーンでクラブをおろしていたり、フェースもきちんと返っていて、別のところに問題があるかもしれないのに、一般論で治してしまったらますます悪くなることもなります。

【カメラやビデオも問題】
動画や写真でスイングを確認すればクラブの動きがわかる、これも問題あり。
一時期画面上に線をひいての指導法が流行りましたが、例えばプレーンをなぞっていても、体の面が正しくなければ良いとはいえません。

ゴルフビギナーにはこう教える

ゴルフビギナーにはベース(基本)を最初に教えましょう。

【グリップ】
グリップの握り方を「両手の形を綺麗に見えるように」形だけ真似させるはNG。
クラブの構造上の重心に合わせたグリップを作るのが正解です。

クラブを持たずまっすぐ立って肩の高さまで両手を上げ、両手のひらを合わせたら右に回転
させて腕全体の動きとの連動を知ることが必要です。
そしてゴルフクラブ特有の重心位置に合わせてクラブを握る姿勢を教えましょう。

【アドレス】
「もっと重心を下げて下半身をどっしりと構えて」は逆効果となるのでNGです。
上体で振る手打ちがビギナーの傾向なので、下半身は動きやすいようにしなければなりません。
ここでは「足」がポイントになります。

足裏の体重を乗せる位置は拇指球です。
つま先よりに体重をかけるとお尻の位置が自然と高くなり、それは「どっしり」とは違います。
「腰は高く、重心は低く」が動きやすさと安定性を両立するのです。
ジャンプして拇指球で着地すると両膝は拇指球の前にくるので、それが自然な位置となります。
そして肩の位置と向きは最後に決まります。

【スイング】
「肩から先の動かし方を直す」はNGで、チェックするのは体の「面」が最優先。
絶対的に必要な体の回転を直さずに、肩から先の腕や手首、クラブの動きを直そうとするのは、教えてはいけないこと、になります。

ゴルフスイングを改善するには、腕だけではなく体幹を動かすことに集中させましょう。
体幹を使って適切に回転すると、スイングのトップで胸がボールの後ろに向き、フォロースルーの後はターゲットに向きます。

体幹が9きちんと働く場合、腕は1動かすだけで済みますが、逆に、体幹が1しか働かない場合は、腕を9動かして補う必要があります。
このことから、体幹が機能しないとオーバースイングが発生してしまうのです。

まとめ

ゴルフ経験者が初心者に教えてしまいがちなことをご紹介しました。

・ すぐに動かし方を直す
・ グリップは握り方だけ真似させる
・ アドレスはどっしり構える
・ スイングは肩から先の動かし方を直す

以上はNGで、変な癖がついたらなかなか直らない、となってしまうので気をつけたいですね。

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