ライフスタイルの変化からゴルフにも新しい様式が見えてきた



マナー・ルール

新型コロナウイルスの感染拡大を機に、今まで当たり前だと思っていたゴルフの環境が変わりつつあります。
新様式として残るものは何でしょうか。

思い出されるのはかつてのバブル崩壊後のゴルフ場のセルフ化や大衆化。今回はどのような変化がもたらされているのか見ていきます。

珍しくなくなったスループレー

ゴルフ場で新型コロナの影響を受けていちばん大きな変化が見られたのは、人との接触をさけるために増えた18ホールのスループレーです。

【スループレーとは】
ゴルフは1ラウンドで18ホールを回るスポーツですよね。
日本のゴルフ場では9ホールを回ると昼休憩があって、その後残り9ホールをプレーすることが一般的です。

スループレーは、休憩なく18ホールを続けてプレーすることになります。
休憩時間がないため、通常に比べて1時間以上短くて済みますし、前半と後半で間隔が開かないのでプレーに集中できます。

早い時間のスタートだと、終わった後に出かけたり、早く帰って時間を有効に使えますね!
一方、遅いスタートなら通常よりもゆっくり朝を過ごすことができます。
こう見るといいことばかりのスループレー。
スループレーを前提に営業するコースも出てきましたね。

【スループレーは何が有効なのか】
ハーフの休憩がなく、クラブハウス内に滞在する時間が短いことはリスクの軽減となります。
感染リスクとされる場面は、食事・お風呂などクラブハウス内での行動が主でしょう。
そういった場面が少なくなれば、通常のプレースタイルよりも感染リスクは抑えられるということになります。

もちろん、チェックイン時の応対や共用のカートの使用での接触感染の可能性はありますが、所要時間を減らせてゴルフができるのはよい面が多いですね。

【スループレーにもデメリットはある】
一方ハードルもあります
ゴルファーは年配の方の割合が高く、18ホール続けてプレーすることが厳しい人も多いのです。
ゴルフ場によっては、スループレーと休憩有りの両方を組んでいるところもあります。
そうなると、組数が多くなって来た場合の両立のやりかたが問われてきますね。
スムーズに進行するとなると、かえってどこかで「密」状態になりかねません。
またレストランの利用が減ることがゴルフ場の経営状態に影響をあたえかねませんね。

スループレー以外に変わること

ゴルフ場ではスループレー以外にも新型コロナの影響を受けて変わりそうなことがあります。

【来場の服装】
ゴルフ場のサイトなどを見ると「プレーの服装で来場してください」と呼び掛けているところもあります。
ロッカールームへの滞在時間を減らすことのひとつですね。
それなら簡単、と思いそうですが、夏に短パンスタイルのまま来場するとなると少し気が引けそうです。
ただこういったことをサイトなどで公表することで、きちんと対策をしているゴルフ場だということがわかると共に、今まで敷居が高いと思っていたノンゴルファーにとっても、今後のゴルフのハードルも下がるきっかけにもなりそうです。

【プレーの分散化】
在宅勤務や週休3日制など、今まで考えられなかった勤務スタイルが増えています。
そうなるとゴルフは何も土日にする必要がなくなります。
土日から平日にゴルファーが流れると、需要と供給のバランスで、曜日による料金の差がなくなるかもしれませんね。

【いろいろなプレースタイル】
様々な変化で若者や女性のゴルファーも増えていくかもしれません。
そうなると、18ホールスループレーだけでなく、9ホールのみなど「時短」「お手軽」などのキーワードがゴルフ場でも出てくるようになるでしょう。
今回の新型コロナをきっかけにゴルファーのニーズがあぶり出されてきています。

まとめ

ゴルフ場というと豪華なクラブハウス、敷居が高いイメージがあったかもしれません。
しかしそれも新しい生活様式と共に変わりつつあります。

今まではゴルフ場ありきのルールやマナーが見られていましたが、これからはゴルファーの安全や健康をまもりつつ、様々なニーズに答えたゴルフ場が求められてきそうですね。

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