ゴルフ場関係者が嘆くプレイヤーのマナー違反は
最近はセルフプレーが主体となっており、ゴルフ場の料金もずいぶんと安くなってきました。一人予約なども充実してきていてゴルフをする環境は昔よりもずっと身近になってきたと思います。しかし、それに伴ってゴルファーのマナーの悪さが指摘されています。昔のように経験者に連れられてマナーを教わりながら初心者時代を過ごすという慣習が無くなってきていることが原因ではないかと思いますが、特にゴルフ場で働く人にはどんな不満があるのでしょうか。Twitterなどで目にしたゴルフ場で働く人の不満を取り上げてみたいと思います。
スタート時間に遅れる。ギリギリに来る
ちょっと信じられない話ですが、実際に少なくないようです。ゴルフ場のたとえば10時08分の予約というのはその時間にティーオフをするという意味です。
たとえ自分がシューズだけをスパイクに履き替えるだけだとしても、コースの人たちはキャディバックをカートに積んで全員分揃ったのを確認し、スタート順にカートを並べ替えたりといった作業をしなくてはなりません。万が一パーティーのうち1人が欠ける場合後ろの組と順番を入れ替えたりしなくてはなりません。
ゴルフ場のスムースな運営、同伴競技者への迷惑、その他もろもろ考えた場合どんなに遅くてもスタート時間の30分前には絶対に到着するようにしてください。
やむを得ない事情でギリギリ10分前、15分前になるような場合は事前にコースに電話を入れておくようにしましょう。
スロープレー
今ゴルフ場でもっとも問題になっているのがこれでしょう。
初心者が遅くなるのは仕方がありません。それを怒鳴りつけたりするような後続組は言語道断ですが、遅いなら遅いなりに守るべきマナーはあります。
・曲げたら急ぐ
最近はカートですからティーイングエリアから走るということはありませんが、最低限カートを降りてから自分のボールまでは走ってください。ロストボールを探すのはルール上でも3分まで。それ以上には絶対にならないようにしてください。
・一緒に行くメンバーの合計スコアの基準
1人予約では関係ありませんが、仲間4人でゴルフに行く場合4人の平均スコアが97。つまり合計ハンデ100以内で行くようにしてください。
4人全員が100以上打つメンバーで行ってはいけません。
そのレベルだとどうやっても後続に迷惑がかかります。
お金を払っているんだしゴルフ場にそんな規則はないという考えかたはぜひやめてください。お金はその日来場している全員が同額を払っています。
グリーン上のディボットは直す
本来であればフェアウェイも全部目土をするのがマナーですが、そこまでは難しいこともあるでしょう。しかし最低限グリーン上のディボット、ボールマークだけは必ず直してください。芝は一度枯れてしまうと修復が非常に大変です。グリーンキーパーさんが私たちゴルファーのために丹精こめて仕上げたグリーンです。大切に使いましょう。
またグリーン上で走る、スパイクを引きずるといった行為も厳に謹んでいただきたいと思います。
服装について
ゴルフのマナーについて書かれている記事を見ると、必ずと言って良いほどドレスコードについて触れられています。確かに一定のドレスコードはありますし、比較的厳格なコースもありますが、常識の範囲内であればあまり気にする必要はありません。少なくとも上に記載した内容に比べれば微々たるものです。
純然たるメンバーコースでメンバーさんに連れていかれるような場合は、コースの雰囲気を壊さないようにきちんとドレスコードに従う必要がありますが、ビジターだけの予約を受け入れているゴルフ場であればそもそも厳格なドレスコードを求める権利はありません。経営上の問題からメンバーシップを半ば放棄しながらスカートの丈は何センチなどと言うのは本末転倒です。ただ場にあった服装、TPOというものはゴルフに限らず社会生活の中で存在しますので、その範囲でおしゃれを楽しんでください。
まとめ
ゴルフはマナーにうるさいとか初心者にやさしくないと言った言葉も聞かれますが、短い間隔で大勢の人が同じ18ホールを使うという環境ですからテニスやボーリングといったスポーツとは根本的に違います。来場者みんなが楽しい1日を過ごすためのマナーですのでぜひ守っていただきたいと思います。