練習場での練習を身のあるものにするために
月に何度もコースに行ける方は別として、普通は練習場でショットの練習をしてコースに臨むことになります。しかし、練習場に定期的に通っているにも関わらず、まったくスコアが良くならないというお悩みをお持ちの方も多いでしょう。
今回は練習場での練習をもっと実のあるものにするヒントをお届けします。
ロングゲームの練習
練習には大きく分けてロングゲームとショートゲームの二つの練習があります。
ロングゲームというのは、フルショットの練習のことで別にクラブの番手が短くても構いません。
普通この練習場ではこの練習をなさる方が一番多いのではないでしょうか。
さて、このロングゲーム、フルショットの練習ですが、気を付けたいポイントがいくつかあります。
・ダフっていないかをチェック
練習場でのショットとコースでのショットで一番違いが出るのはダフった時です。よく言われるように練習場のマットはヘッドが滑りますからダフってもそこそこボールは飛んでいきます。
しかしコースで芝の上から打つと練習場のようには滑ってくれません。5月以降のトップシーズンで野芝のフェアウェイであればボールが浮きますので多少のダフりであれば、滑ってくれますが、冬場など芝が枯れている状態ではかなりひどいミスになります。
そこで普段から、練習ではダフっていないかを常にチェックするようにしましょう。
アイアンショットなどでは、もちろん綺麗に当たれば満点です。しかしなかなかコースでいつもいつも綺麗に芯に当たることはないでしょう。
芯でなくてもハーフトップであれば80点。少し薄めに当たるくらいであればコースではまったく問題ありません。極端なトップですと飛び過ぎてしまいますので奥にOBがあったりすると問題ですが、多少トップ気味の球はコースであれば十分に使えます。
ダフリは基本0点のつもりで練習してください。
昔ながらの練習場であれば、マットをずらしてボールを端に置くなどダフリがすぐわかる練習ができましたが、最近の練習場ではマットを動かすのが難しいですので打った時の感触や音でダフっているかどうかを判断する必要があります。
・横のブレに注意
実際にコースに出た場合を思い出して頂きたいのですが、縦距離のミスというのはそれほど大きなミスにならないものです。
もちろんグリーンを池越えで狙うなどの場合は別ですが、縦距離ををミスしたときよりも横にズレたときのほうが被害が大きいのが普通です。
ドライバーなどは特にその傾向が顕著ですので、距離を伸ばすためにマン振りするような特殊な練習をしている時を除いて、距離よりも方向のブレが出ないように練習しましょう。
230ヤード飛んで林の中よりも180ヤードでフェアウェイのほうが、はるかにスコアを作りやすいはずです。
ショートゲームの練習
アプローチの練習設備が無い場合、ショートゲームの練習で出来ることは限られてきます。
練習場ではランの計算ができないので、とにかくキャリーの距離感がつかめるような練習をしましょう。どこに落とすのかをきっちりと意識してそこに狙った弾道で飛ぶように練習します。
例えば30ヤードの看板にむかってなんとなく打って、そこにボールがいけば良しとする練習はあまりコースでは役に立ちません。
25ヤードをこれくらいの高さでキャリーさせる、といったように落としどころと弾道を強く意識して練習するようにしてください。
まとめ
練習場に週1階通って150球打つとすると、1カ月で600球。1年で7200球です。
それだけ毎年打ち続けてスコアが少しも良くならないというのは、やはり練習方法に問題があると考えて良いでしょう。
練習場で周りから「おぉ!」と言われる球を打つのが練習の目的ではありません。コースで「使える球」が打てるように、しっかり心がけて練習してください。