【プレジデンツカップ】米チームはトランプ大統領に抗議せず



海外男子

男子ゴルフの世界選抜vs米国選抜の対抗戦、ザ・プレジデンツカップが現地28日に開幕する。
戦いの地、リバティナショナルGCはマンハッタンに至近しており、多くの選手が人気番組に出演。

その中で、どのメディアからもコメントを求められているのが、今スポーツ界を支配しているトピック、国歌斉唱時の抗議活動だ。

2016年8月にNFLサンフランシスコ49ersのエースQBコリン・キャパニックが、白人警官による黒人への暴力が社会問題化している米国に対し、「有色人種を虐待する国に敬意を払うことはできない」とゲーム開始前の国歌斉唱時に起立せず片膝をついたのが始まり。

その後、トランプ大統領がその様な行為をののしり、「そのような選手はクビだ」と表明したことでさらに騒動は広がった。

有色人種が多く活躍するNFLの多くのチームが国家斉唱でひざまずき抗議をし、NBA優勝チームの恒例行事であるホワイトハウス訪問もゴールデンステイツ・ウォリアーズは中止をした。

そんな騒動の中フィル・ミケルソンは、米国の人気番組の出演中、
「米国では社会的不正がまだあり、すべての不平等を取り除く努力を止めてはいけない。今までは大きな前進を続けて来た。これからもっと良くなることはできるはず」と問題に対して理解を示しつつ、
「しかし、今週は、私は米国を代表することをとても誇りに思っている。私は私が愛しているゴルフという素晴らしいスポーツで生計を立てることができている。そのような機会を与えてくれているこの国にとても感謝しています。」
と抗議活動をしないことを述べた。

また、キャプテンのスティーブ・ストリッカーも公式インタビューで、既に米国選手とのミーティングで抗議行動について議論を行ったが、「我々はどの選手もそれを望んでいない」と語った。

プレジデンツカップは開催国の元首が名誉会長を行い、今回はトランプ米大統領になる。
ニューヨーク州はニューヨークタイムズ含め反トランプを主張する人口やメディアの割合が多く、今後の成り行きが注目される。

関連記事一覧