イ・ボミ笑顔で復活!今季初優勝でスランプ脱出なるか?!



国内女子

キャンディスマイル復活!イ・ボミが今季初優勝

待ちに待ったスマイル・キャンディこと、イ・ボミ選手の笑顔が復活しました。
2017年8月18日から20日、神奈川県箱根町の大箱根CCで行われた国内女子ツアーCATレディスで、美女ゴルファーとしても人気のイ・ボミ選手が、通算12アンダーで初日から首位を守る完全優勝を果しました。昨年の伊藤園レディース以来の280日ぶりに優勝です。2年連続で賞金女王に輝いたイ・ボミ選手ですが、今季はこれが初優勝。

「久しぶりすぎる優勝で頭が真っ白です。この日を忘れない。一生記憶に残る優勝です」
イ・ボミ選手は笑顔でコメントしました。

優勝賞金1080万円と副賞のショベルカーを手に入れ、笑顔を見せてくれました。

CATレディスでは初日から首位発進、2日目もボギーなし、3バーディーにまとめ首位を守りました。迎えた3日目には一度は大山志保選手にトップを明け渡したものの、すぐにトップの座を奪い返し、ボギーなし、4バーディーの69での完全優勝です。

2015年、2016年と2年連続で賞金女王にも輝いたイ・ボミ選手ですが、今季は不調に苦しめられていました。思うように結果が残せず、苦悩の日々を過ごしていたのです。
彼女の不調の裏には何があったのでしょうか。

イ・ボミが不調に陥った理由

イ・ボミ選手は、今季は2013年の伊藤園レディス以来、3年ぶりの予選落ちも経験してしまいました。
勝てなくなった5月末には、
「もう打つのが怖い。家に帰りたい」
リゾートトラスト・レディースで40位に終わってしまった時には、韓国へ一時帰国するため空港に向かう車の中で、勝てない悔しさから涙を見せたのだそうです。
キャディーの清水重憲さんも、
「もう日本には帰ってこないのでは」
と不安になったほど、号泣したのだそうです。

そして7月末には、
「今年は勝てないんじゃないか」
イ・ボミ選手は不安を口にしました。

強いゴルファー、可愛いゴルファーとして人気者であるがために、その不調の原因について、いろいろな噂も出てしまいました。
そして3年連続賞金女王!彼女へのプレッシャーは大きいものだったでしょう。

精神的なものが大きく関係していたのかもしれません。
「1位でいることはしんどい」
「全部が逃げるゴルフになっていた」

いつも絶好調でいることは、とても難しいことです。今季はすべてが悪循環になっていたのかもしれません。

ですが、今季の成績を見てみると、
CAT Ladies 優勝
NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 7位タイ
センチュリー21レディスゴルフトーナメント 8位タイ
アース・モンダミンカップ 7位タイ
ニチレイレディス 11位タイ
サントリーレディスオープンゴルフトーナメント 14位タイ
KKT杯バンテリンレディスオープン 6位タイ
Tポイントレディスゴルフトーナメント 15位タイ
ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント 3位タイ
18試合に出場して、予選通過は15回、トップ10入りは6回、賞金ランキングは17位となっています。※2017年9月6日現在

決して悪い成績ではありません。
2年連続で賞金女王に輝いた実績から、悪い成績が目立ってしまっているのです。そして周囲の期待も大きすぎたのかもしれません。

キャディの清水重憲さんも、
「完璧を求める彼女のストイックなところが、彼女自身のプレーを萎縮させてしまうのです」
と言っています。

イ・ボミを救ったものは?!

イ・ボミ選手は、2年連続賞金女王に輝いた実績から、トップ10に入れなかっただけで不調と言われ、どうしたの?と心配されてしまう。そんな大きな重圧に負けそうになっていました。ツアーで優勝するということはとても大変なことです。勝ち続けることは並大抵のことではないでしょう。
そして戦い続けた疲労も蓄積されてしまったのかもしれません。
そして不振な時ほど練習を重ねてしまう、練習をしないと自信にならない。
そんなストイックな面が試合中の体力に影響が出てしまったのかもしれません。

それでもイ・ボミ選手は、CATレディス優勝という形でファンの期待に応えてくれました。
彼女を救ったのは、家族とキャディの清水重憲さん、そして日本女子プロゴルフ協会の樋口久子さんからの助言でした。
「シンプル・イズ・ベスト」
「体の回転で振れば、手は自然に下りてくる。もっとシンプルに考えたらいい」

キャディの清水重憲さんは、
「落ちていても這い上がった時には、もっと強くなる」
イ・ボミ選手を支え続けました。

優勝を手に入れた瞬間、イ・ボミ選手は真っ先に一番苦しい時に支えてくれ、信じてくれた
キャディの清水重憲さんに駆け寄りました。

「清水さんに言われ、頑張ろうと思った」

イ・ボミ選手は這い上がったのです!

「今年は優勝できないんじゃないかと思っていた。いっぱい練習して、周りのサポートのおかげで勝てた。この日のことは忘れない」

2位の菊地絵理香選手、ペ・ヒギョン選手とは3打差をつけての優勝です。

今後のイ・ボミに期待

イ・ボミ選手は、今季の初優勝を飾ったCATレディス翌週には母国でもある韓国ツアーハワイアンリゾートにも出場して、好調の波に乗り3位という結果で4日間の戦いを終えました。
そして狙うのは、4年ぶりとなる日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯の制覇です。

第50回日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯は、9月7日から10日岩手県の安比高原ゴルフクラブで開催されます。東日本大震災の支援を兼ねて、初めて岩手県で開催されることになりました。
50周年を迎える歴史のある大会で、イ・ボミ選手はどんな試合を見せてくれるのでしょうか。

初優勝を手に入れて、自信も取り戻したことでしょう。

「試合前から難しいと思ったらプレッシャーになってしまう。今年は良い感じでプレーできそう。去年より今年の方が自信を持ってプレーできそうです」
と意気込みも語ってくれました。

素敵なキャンディスマイルを見せてほしいです!これからのイボミ選手に注目です。
たくさんのファンが見守っています。

イ・ボミ(29歳)

生年月日 1988年8月21日
身長 158センチ
体重 56キログラム
血液型 A型
プロ転向 2007年
国籍 韓国
趣味 ショッピング 読書

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