エビアン初日 宮里藍は6ホールプレー後に悪天候で仕切り直し
フランスの南東部、エビアンの天候は荒れていた。
エビアン・リゾートGCで行われた海外女子第5のメジャー、エビアン選手権初日は悪天候のため、半数の組がスタートできない波乱の幕開けに。
9ホール消化できた組も無く、この日の競技はキャンセルされた。
今回の大会が現役最終戦となる宮里藍は、自らペアリングを望んだというポーラ・クリーマー(米国)、ヤニ・ツェン(台湾)と午前8:07に10番からスタート。
6ホールをプレーし、1バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの3オーバーと苦しい展開に。
16番になったところで暴風雨のため中断となり、現地2時45分にキャンセルが発表された。
この日のスコアは白紙に戻され、明日またゼロから再スタート。
予選ラウンドは金・土の2日間、決勝ラウンドは日曜日のみの54ホールに短縮される。
宮里は、「すごいびっくりしました。決まったことはしょうがないので、自分のやるべきことをやっていくだけ。」と気持ちを切り替えた。
中止前のトップは2アンダーで世界ランク1位のユ・ソヨン(韓)と、ジェシカ・コーダ(米)。
コーダは中止の決定を受けて、「とても興奮してるわ!」と皮肉っぽくツイート。
ゴルフ・チャンネルのライアン・ラブナーは電子版で、「誰もが注釈付きのメジャーチャンピオンになりたいとは思わない。来週は試合が無いのだから、終わるのが来週月曜や火曜になっても72ホールやるべきだ」とメジャー大会の重みを訴えた。
現地で初日の中止と短縮の決定を説明したLPGAコミッショナーのマイク・ワン氏は、「誰もが短縮のメジャー大会なんて見たくない。しかし最も大事なのは公正で品質の保たれた魅力ある競技だ。これが正しい決断と信じている。その責めは自分が受ける」と説明。
エビアン選手権はメジャーに昇格した2013年に、雨のため54ホールに短縮。5年間で2度目の短縮競技となった。
現地の週末の天気予報では日曜日にまた雨が予報されている。
宮里は2009年と2011年に勝利している相性のいい大会。
エビアンの女神は宮里に味方をするか?
明日からの再スタートが注目される。