すっかり日本ツアーでもおなじみ!元世界女王シン・ジエ選手
シン・ジエ選手は韓国のプロゴルファーで現在日本の女子プロゴルフツアーで活躍する選手です。
2000年代後半から日米韓の3カ国を股にかけて活躍し、全米で賞金女王を獲得、世界ランク1位にもなったワールドクラスのトップ選手です。
2014年以降は日本ツアーに専念し常に上位にランクインしていますから、彼女の姿はすっかりおなじみですね。
では世界のトップ、シン・ジエ選手をご紹介しましょう。
シン・ジエ選手はどんな人?
1988年生まれ、牧師さんのお父さんとお母さん、弟さん妹さんのご家族でした。
小学5年生でゴルフを始めすぐに活躍をしますが、中学3年生の時に自分をゴルフ練習に送った帰りに、交通事故でお母さんが亡くなるという悲しい出来事を経験します。
その後もアマチュアで活躍し2005年にプロ転向、韓国ツアーで優勝を重ね2007年からはアメリカツアーに参戦しています。
2008年からは日本ツアーにも参戦していますから、日本での試合キャリアは10年と結構ベテランですね。
この年はヨコハマタイヤPRGRレディスカップで日本初優勝、海外メジャー大会の全英リコー女子オープン、そしてミズノクラシックでも優勝と日米両国で活躍をし、世界トップレベルの選手へと駆け上がっていきます。
翌2009年はアメリカツアーで3勝を挙げついに全米女子の賞金女王に輝き、2010年5月には世界ランキング1位も記録しました。
2018年5月時点で日本ツアー16勝、アメリカツアー10勝を誇る、紛れもない世界トップレベルの女子選手と言えます。
韓国選手旋風の先駆け
ちょうどシン選手が日本ツアーに参加した2008年以降から、多くの韓国女子プロ選手が来日して活躍するようになっています。
キャンディスマイルのニックネームで人気の2015年、2016年の賞金女王イ・ボミ選手、2010、2011、2014年の3度賞金女王に輝いているアン・ソンジュ選手、2005年から参戦し2012年賞金女王のベテラン、ジョン・ミジョン選手、昨年2017年の賞金ランキング2位のイ・ミニョン選手、同4位のキム・ハヌル選手などなど。
韓国のトップ選手が日本ツアーに参加する理由には、賞金の額が韓国の数倍とプロとして魅力がある上に、生活習慣が比較的似ており母国へ帰りやすいといった活躍しやすい環境が大きいようです。
そしてもちろんシン選手の活躍が大きな影響を与えた事は間違いありません。
そのシン選手は2014年からアメリカツアーから一旦身を引き日本ツアーに専念しています。
その理由をまずアメリカでは移動距離が非常に長く体力的にきついこと、そして日本では韓国人に対しても優しく接してくれることを上げています。
世界最高峰であるアメリカツアーでトップになるには相当な苦労があるようですね。
日本にはシン選手のファンは多くファンクラブもあります。
そういった異国の選手も応援する日本の雰囲気が、厳しい努力を重ねて世界トップに立ったシン選手の心身には丁度よいようです。
シン選手が世界で戦う武器はパター
シン彼女は身長が156センチと小柄なので、飛距離がそれほど飛ぶタイプではありません(それでも正確性は高く2017年フェアウェイキープ率3位)。
そのシン選手が世界と戦ってきた武器は何と言ってもツアー平均パット数1位を誇るパターで彼女の生命線と言って良いでしょう。
パッティングスタイルは比較的ボールの近くに立ち体を起こし気味にして打ちます。
これは男子のタイガーウッズ選手なども同様なのですが、手首や腕が体と一体的になりやすく余計な動きが抑えられるので、距離がバラつかないというメリットがあります。
また体を被せ気味に打つスタイルより高めの位置からグリーンを見るので、ボールの軌道=ラインを読みやすいと感じる方も多いようです。
パットが苦手で特に距離感が合わないという方は試してみるといいかもしれませんね。
まとめ
シン・ジエ選手は今ではすっかり日本ツアーの常連になりましたが、淡々と冷静にプレーする姿と合間に見せる愛嬌たっぷりの笑顔のギャップが人気の秘密のようですね。
また自然災害の被災地や児童施設へ度々寄付をするなど、後輩の韓国人選手のお手本になるような人間性も高い選手です。
ぜひ一度パットに代表される世界トップレベルの正確なショットをご覧になって下さい。