米ツアーで通用するスイングをしている女子プロをピックアップ

国内女子

ゴルフの米ツアーで活躍している女子プロは、アメリカでも通用するスイングを見せてくれています。
そこで今回3人の女子プロをピックアップ。
彼女たちが、どのようにスイングを安定させ、飛距離を伸ばして世界と渡り合っているのか、三者三様のテクニックを見ていきます。

世界と渡り合える女子プロ3人をご紹介

今回ピックアップしたのは次の三選手。

【勝みなみ選手】
平均飛距離260ヤード、ノーコックの高いトップと左手の掌屈で飛ばすのが勝みなみ選手。
身長157センチということで、欧米の選手と比べると決して体が大きいわけではありませんが、米国女子ツアーでの平均飛距離は260ヤード前後と、飛距離を武器にして戦っています。

【畑岡奈紗選手】
トップまではシンプル&コンパクト、そしてインパクトでジャンプしてクラブを走らせて飛距離を出すのが畑岡奈紗選手。
米国ツアー8年目の畑岡奈紗選手は、海外で戦う日本人女子プロのリーダー的存在でもあり、世界ランキングも日本人トップの選手です。

【古江彩佳選手】
2年間で米国ツアーのトップ選手に成長した、バランスをキープするつま先立ちで軌道が安定している古江彩佳選手。
絶好調の古江選手は、ドライバーの精度がトップクラスです。

三者三様のテクニック

注目した三選手とも米国ツアーで活躍していて凄いということなのですが、それぞれドライバーのスイングには個性があります。

【勝みなみ選手】
勝みなみ選手が飛ばせるポイントの一つは、バックスイングでコッキングをしないところ。
手首をすぐに曲げるとスイング軌道は小さくなってしまいますが、勝選手はノーコックでヘッドを上げるので、小さい体でもスイングアークが大きい。
これで打ち急ぎがなくなり、手ではなく体を回せるのでとても力強いスイングになっています。

ダウンスイングではかなり体を回転させて打つ特徴があります。
通常はクラブがカット軌道になりスライスなどのミスが出てしまいますが、彼女の場合、左手首を掌屈することでヘッドを遅らせ、フェースを閉じながら打つことができています。
この左手の掌屈でフェースと軌道を安定させて飛距離と方向性を上げています。

【畑岡奈紗選手】
畑岡奈紗選手のスイングでアマチュアの参考になるのは前半部分。
アドレスでは腕と上半身に余計な力が入らず、リラックスした姿勢で構えています。
そして、ハーフウェイバックでは、ヘッドが腕と一直線になるように上げ、フェース面はほぼスクエア。
トップはコンパクトで右肘が真下を向いている、多くのゴルファーがお手本にしてほしい教科書通りの姿勢。

一方ダウンスイングからインパクトにかけては畑岡奈紗選手ならではの個性があります。
陸上競技経験からか、足の強さを活かしてジャンプするような動きでボールを打っています。
これは、切り返しからフェースをスクエアにするために下半身のジャンプ動作とフェースローテーションのタイミンングを合わせていて、これで飛距離を伸ばしています。

【古江彩佳選手】
古江選手はハーフウェイバックではヘッドが理想的な位置より少し後ろを通っています。
クラブを上げる初動で右膝を伸ばさないことで下半身はつま先側に体重を残し、ヘッドをすぐに背中側に下げて後方へクラブの重さがかかるようにして前後のバランスをとっています。

切り返し以降は右脇腹を縮める動きを入れ、クラブ軌道とフェース面の管理をしています。
この右前腕とシャフトが重なるポジションはトッププレイヤーに多くみられる動きで、スイングを見る際はぜひ参考にしてみてください。

もう一つ古江選手を真似したいのが、重心を低くして体幹を安定させているところ。
バックスイングでも体全体が伸び上がらないので、再現性の高いスイングになっています。

まとめ

世界と対等に渡り合っている、勝みなみ選手、畑岡奈紗選手、古江彩佳選手。
それぞれ個性があって三者三様ですが、共通しているのが身長が150cm台と一般女性とそう変わりないこと。
そう思うと私たちにも参考になることがいっぱいなので、じっくり観察してみて、取り入れられるところは参考にしてみたいですね。

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