アーメンコーナーに潜む罠
4月6日に開催される2017年マスターズ。
その中でもスコアに変動を大きくもたらすホールの存在をご存知でしょうか。
通称アーメンコーナーと、呼ばれているホールです。
今回はそんなアーメンコーナーについてです。
アーメンコーナーとは
アーメンコーナーとは次の3ホールを指します。
NO.11 505yd パー4
NO.12 155yd パー3
NO.13 510yd パー5
では各ホールどのような特徴があるのかを次に見ていきます。
NO.11 505yd パー4
比較的距離の長いパー4。今となってはPGAツアーにおいてこのような距離のミドルホールは珍しくなくなりましたが、長いことに間違いはありません。
ロケーションは打ち下ろしになっており、ティーショットが成功すれば2オンを狙うことができます。
しかし、問題はここから。2打目の落としどころによっては大たたきするように設計されています。
グリーンの左、奥にはハザードがあり、右奥にはバンカーが待っています。
そして距離が長いので、2打目はどうしても長いクラブを持たなければなりません。すると、ロフト角が立っていて、打ち出し角も低いアイアンで打つので、グリーンに着弾したとしても止まらず、そのままハザードに。なんてこともあり得ます。
ホールの難易度として1位を誇るこのNO.11がアーメンコーナーの入り口です。
NO.12 155yd パー3
ここでショートホール。距離が短いので一息つけるかと思いきやここも難所。
記憶に新しいのは2016年マスターズ。昨年のことです。連覇を目指し首位で12番を迎えたジョーダン・スピース。ここでまさかの+4をたたいてしまいます。1打目をハザードに。打ち直しの3打目もハザードに入れてしまったのです。
この1ホールで優勝争いから脱落。アーメンコーナーの罠にはまってしまいました。
距離だけを見れば155ydと短く、難しく感じませんがこのホールの大敵は風です。どうしても風が読みづらいホールになっているので、打った瞬間球が流されるなんてこともしばしば起こります。
また、このホールはグリーン奥に林があるので、グリーンがとても小さく見えます。
それに加え、グリーン手前にはハザード。思い通りの球が打てたとしても風次第では最悪のショットとなってしまうこともある恐ろしいホールです。
今年の練習ラウンドでは、ジョーダン・スピース選手が何回もティーショットを続けて打っていたという話を聞きました。昨年と同じミスは起こさないぞという気合が伝わってきます。
NO.13 510yd パー5
ここはバーディ基準のホールになってきます。多くの選手はティーショットでドロー球を打ちレッグなりにボールを打ってきます。イーグルパット外しのバーディが基準になってきます。
しかし、ただ優しいだけではありません。グリーンの手前にはハザードがあり、大たたきする要素はこのホールも持ち合わせています。ハザードの手前まで運んで3打目勝負にするのか、ハザードを恐れず2オンを狙ってイーグルを撮りに来るのか。そのプレーヤーのプレースタイル、その時のスコアによって各々攻め方を変えてくるのがこのホールの見どころになってきます。
以上がオーガスタナショナルのアーメンコーナーの紹介になります。11.12.13と続くホールからは目が離せません。特に12番のショートは見ものになってきます。