マスターズはレフティーが有利?



海外男子

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マスターズの歴代優勝者を見てみるとレフティー選手の優勝者を見かけることが多いです。
多いというのは比率で見た話なのですが…プロゴルファーの多くは右打ちであることが多く、レフティーの選手は珍しい傾向にあります。

ちなみに2000年に入ってからのマスターズ優勝者を見てみると、
2003年、2004年、2006年、2010年、2012年、2014年でレフティーの選手が優勝しています。比率でみるとレフティーの選手自体は少ないはずなのに上位にはレフティーの選手が多くの年で見られます。この結果には何か理由があるのか。独自に探っていきたいと思います。

 

コースレイアウトに秘密あり?

先ほど挙げた2000年に入ってからのレフティーの優勝は6回。マイク・ウィア、フィル・ミケルソン、バッバ・ワトソンの3名による優勝です。
もっと広げてTOP3まで成績を見てみるとレフティーが多いことがもっとよくわかると思います。

ただ、レフティーだったから優勝したというわけではありません。マスターズ以外でのメジャータイトルを獲得するくらいの実力者ですが、マスターズはレフティーが特に有利に働きます。その秘密はコースレイアウトを見てみるとわかるかもしれません。

 

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引用:http://www.tbs.co.jp/masters/course/

この図はマスターズが行われるオーガスタナショナルを上から見たものです。

観ていると気づくことがあると思います。
左ドッグレックが多いことに気づきましたでしょうか?
ここまでドッグレックが偏っているコースも珍しいと思います。
しかし、左ドッグレックが多いのはわかったとしてもまだそれがなぜレフティー有利となるのかを解明していません。
次にその理由を述べていきます。

 

レフティーが有利な理由とは

ゴルフのコースには真っすぐなホール、右に曲がっていくホール、左に曲がっていくホールがあります。その中でも左ドッグレックというのは左に曲がっていくホールのことを指します。そして、なぜレフティーが有利なのかという話ですが、これはフェードでティーショットを打つことができるからです。

フェードというのは球筋的にはスライスですが曲がり幅が違います。レフティーの選手が打つと、打ち出しは右に行き、スピンによって左に曲がっていくような球になります。

このフェードボールの特徴は、正反対の球であるドローボールに比べ、飛距離は劣るが、正確性が増す。という点です。
フェードボールを打つと着弾してからのランが少ないですし、曲がり幅も比較的安定します。
そして、レフティーがこのオーガスタナショナルでフェードボールをうつと、コースなりに転がっていくので、飛距離が出なくとも、2打目の距離がそんなに残らないのです。

安定した球が打てる上に、2打目以降の距離がそんなに残らない。プロの世界であればこのアドバンテージはかなり大きいものになります。
特に、2012年、2014年優勝者のバッバ・ワトソンは元々の持ち球がフェードボールであり、フェードボールが持ち球にもかかわらず、ツアー屈指の飛ばし屋として有名です。そのような選手がゾーンに入ってしまえばほかの選手は敵わないでしょう。
この事態にマスターズ委員会は対策を講じました。

2012年圧倒的な飛距離を誇って優勝したバッバ・ワトソンの独壇場とならないよう、2013年大会からはコース全長を増やしたマスターズですが2014年にもう一度バッバ・ワトソンは優勝しています。

左ドッグレックである、2.5.8.9.10.13番ホールは特に注目してみてみましょう。

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