クラブ選びが難しいゴルフコースのグリーン周りはPWが最強

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ゴルフコースでグリーン近くまでボールを運ぶも、SWのザックリやトップでまさかのダブルボギー。
誰しもそんな経験があるのではないでしょうか。
それは技術ではなくクラブ選びが一番の問題で、実はこの場面ではPWを使えばとても簡単。
ご紹介しますので参考にしてみてください。

本当に寄るクラブはPW

ピンまでの距離が25ヤード。
SWで打ちたくなる距離ですが、本当に寄るクラブはPWです。

【SWはスピン量が大きく増減】
例えばロフト角46度のPWとロフト角58度のSWだと、もちろんスピン量は58度の方が多くなります。
ところがスピン量が多いと、スピン量の「差」も大きくなります。
プロだったら安定した打点で打てるので、PWでもSWでもスピン量は安定しますが、アマチュアだったらSWだと6000回転もあれば、ミスヒットすると2000回転前後になることも。
だから打球も安定しないのです。

【PWはどんな打ち方でもスピン量が安定】
ところが、もともとスピンがあまりかからないPWの場合、スピン量は少なく2000から3000回転台で安定、となります。
上級者でも、SWはちょっと打点を外すとスピンがきかなくてグリーンに届かないことも。
相当なテクニックが必要ですが、PWは転がし前提なので振り幅だけに集中すればよいのであまり技術の差が出ないのです。

【PWはミスヒットに強い】
クラブの設計上、アプローチで最も難しいのがSW。
ロフトが寝てエッジが出ているので、ボールの下を潜ったりトップのミスが出やすい。
その一方PWだったら安定してフェースの下の方にボールが当たってくれる構造なので、球質が一定となるのです。

また同じ距離を打つ場合でも、SWの方がPWよりも振り幅を大きくする必要があります。
余計に打点がブレやすく、ミスの度合いも大きくなりますよね。
クラブとスイング面から考えて、アプローチではロフトの立ったクラブを選んだ方が間違いなく有利なのです。

アプローチで打つPW

アプローチの基本は転がし、と思えばPWがシンプルです。
スピンがかからないので、どこに落とすかだけを考えましょう。

【PWの打ち方はパターと同じ】
PWの打ち方はパターと同じように下半身を固定して肩を動かすだけ。
振り子の要領で肩を回して打ってみましょう。
少しぐらいダフっても大丈夫です。

基本的にグリーン周りのクラブ選択は、エッジまで1クラブレングス以内だったらパター、1クラブ以上離れていたらPW。
SWを使うのはどうしても高く上げる必要がある状況の時だけでOKです。

【振り子ストロークのコツ】
PWのアプローチでは、ボールの近くに立って、パターと同じようにテークバックからフォローまで常にグリップエンドをおへそに向けたまま打ちましょう。
体重配分はパターと同じで、ちょっとツマ先体重。
ヘッドファーストに動かすイメージです。

また、プロはグリップを工夫していて、シャフトに指がかかるほど短く持っていたり、パターで逆オーバーラッピング派だったらPWでも同じく逆オーバーラッピングで握る人もいます。
共通点は、パターのように握ることにあります。

【悪いライほどPWが有効】
プロは悪いライほどPWを積極的に使っているようです。
悪いライはヒールを少し浮かせてソールの接地面を減らして打ってみましょう。
こうするとライから受ける影響が減って、例えばディボット跡の上などでもボールをクリーンに捉えられます。

またショットと同じような構えをすると、アプローチでもフェースを返そうとしてしまいます。
その点、ヒールを浮かせて打つと、自然とフェースを返さないスイング軌道になります。

・ ボール位置は右
・ ボールの近くに立ってクラブを吊る
・ 肩を上下させてボールをクリーンヒット

フェース面の開閉が最小限になれば、ミスヒットの確率も減り、肩を使った振り子ストロークも身につきます。

まとめ

グリーン周りのアプローチでは、SWよりもPWを使うことでミスが減り、安定したショットが可能です。
振り幅に集中でき、特に悪いライでもPWは有効です。
パターのような振り子ストロークがポイントで、これが安定したアプローチに役立ちます。
ぜひ参考にしてみてくださいね。

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